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「40代からソフト老害」にならない方法
鈴木おさむさんの「仕事の辞め方」という本を読みました。
「40代からソフト老害」という言葉が印象的です。
自分も40代を目前に控える身として、本を読んで考えた「ソフト老害にならない方法」を書いていきます。
1.ソフト老害とは
ソフト老害とは何か、一例としてこのようなことを書かれています。
40代になり、会議に出席し、自分が一番上に立つ。僕ら放送作家の仕事というのは、 誰かのパートナーになることが多い。
プロデューサーや総合演出と言われる番組を作る一番の責任者のブレーン的パートナーとなる。
自分の一言で全てが決まっていく時も数々あるし、時には、プロデューサーや総合演出の気持ちをアシストすることもある。
20代の時よりも、全体の「バランス」を取ることが多くなる。ただ、自分の発言力が大きいため、バランスを取っているはずの僕の言葉は、結果、若者たちが必死に考えてきたことを妨害することになっていた。
これ、どの会社でもあるのではないでしょうか? 40代になり、20代、30代とは違い、会社全体のことを考えて動かなきゃいけないポジションになる。
そのポジションに立ったからこそ、会社のことを考えて発言していること自体が若い世代からするとソフト老害になっていたりする。
イメージしやすいものでいうと「課長や部長」になるということでしょうか。中間管理職で、上と下の板挟みになる。昔からよくいわれていることなので、実感する方も多いのではないでしょうか?
「いやいや、自分は違うよ。ちゃんと若手の話も聞いてあげてるよ」
と言う人
その魂胆、見抜かれてますよ。
自分が20代や30代の時のことをよく思い出してください。
こちらの意見を聞き入れたふりをして、結局何も改善してくれない上司、たくさん見てきたでしょ?今のあなたはその時の上司です。若手の人はちゃんと見抜いてます。
では、どうすればソフト老害にならずにすむのでしょうか?結論、そんな方法はありません。
2.40代は立派な老害
40代はソフト老害ではなく、立派な老害です。まず、そのことを自覚しましょう。20代、ましてや10代からみたら40代なんて立派なおじさん、50代、60代と大差ありません。
なぜそう思うか?自分の過去を思い返してください。40代なんてそんなもんだったでしょ?
若者の流行をテレビで情報収集している人、その情報もう古いです。自分が学生の頃、テレビで若者の流行りを放送しているのを見て、そう思っていませんでしたか?
TikTokを見て、流行りの動画を取り入れている人、その情報もう古いです。自分のおすすめに流れてくる時点で、それもう流行ってるんです。さらに流行を取り入れる一番の問題が、辞めどきがわからないことなんです。流行りは教えてもらえても、辞めどきは誰も教えてくれないんです。
3.若者はすべて正しい
「40代は老害」
悲しいですが、受け入れなければいけない現実です。僕たちにできることは若者の邪魔をしない、若者の判断はすべて正しいと受け入れることです。
少子高齢化で若者の人口が減るから高齢者マーケティングにシフトするなんて愚の骨頂、それでどうなったか、今の日本を見ればわかりますよね?
若者のことをひたすら調べてマーケティングするのもおすすめしません。若者向けのマーケティングができるのは、やっぱり若者なんです。令和にマツケンサンバが流行るなんて、誰が予想できました?若者の嗜好や動向を予測するなんて、老害には不可能なんです。
未来を作っていくのは若者なので、僕たちにできるのは挑戦を後押しすることと、必要ならお金を出してあげることではないでしょうか?そのために、まずは自分がしっかり稼ぐことが大切です。若者にあれこれ文句を言う前に、自分がしっかり行動しろ、ということですね。
※本記事は自分への自戒を込めて書いています。