飛騨市の現状
岐阜県飛騨市と株式会社Another Worksが行う、複業人材を登用する実証実験において、「関係人口創出パートナー」として選出いただきました。
まずは飛騨市の現状を知らねばと思いいろいろ検索していたところ、2020年5月に公表された「飛騨市総合政策指針」というものを発見しました。こちらの資料から、飛騨市の現状を見ていきたいと思います。
飛騨市の概要
GoogleのAIに聞いてみたところ、以下のような回答が返ってきました。便利な世の中になりましたね。
「古い町並み」で有名な高山市の隣の市です。高山市からは車で20〜25分ほど。
「君の名は」のモデルとなった「飛騨古川」駅が有名で、最近は映画撮影の誘致を積極的に行っています。
中心部である古川も「古い町並み」があり、「瀬戸川の白壁土蔵」が有名です。SNSで有名になった「ガッタンゴー」も飛騨市にあります。これ、めちゃくちゃ楽しいのでおすすめです!
春には「古川祭」があります。「起し太鼓」と「屋台行列」が見どころです。タイミングあわず、僕はまだ見たことがありませんが、圧巻の迫力ですね。
一見すると観光地として賑わっている気がしますが、公表されている情報ではすごいことになっていました。
人口減少先進地域
前回の記事にも書きましたが、飛騨市は人口減少の先進地とよばれていて、2023年4月時点の人口は22,311人、高齢化率は40%を超えています。2035年には生産年齢人口(15〜64歳)を老年人口(65歳以上)が上回ると予測されています。
厚生労働省の推計によると、日本の人口は2070年には9000万人を割り込み、高齢化率は39%の水準に達するそうです。飛騨市は「日本の30年先をいく高齢化率」といわれていますが、30年どころか「50年近く先をいく高齢化率」になります。
個人的に思う飛騨地域の課題
高齢化、人口減少について飛騨地域でよくいわれる要因は「若者の県外流出」です。
飛騨地域には4年生大学がないので、進学する若者は県外に出ていくことになります。個人的にはこれ事態は悪いことではないと思っていますが、問題は流出した若者が戻ってこないこと、戻りたいと思うような地域になっていないことだと思います。
若者が戻りたいと思うような地域にするには、遊ぶ場所をつくるとか、ショッピングを楽しめる場所をつくるとか、そんなことではなく、「楽しく快適に暮らせて、稼げる場所であること」だと思います。
楽しく快適に暮らす
飛騨の冬はとにかく寒いです。住む前から聞いてはいましたが、やっぱり寒いし雪の量がすごい!冬の雪かきは時間と体力を削られますね、、、
古い家も多いので、断熱性能がよくない家も多い印象。古民家に泊まった時、暖房のないエリアの寒さはやばかったです。エアコンを発明した人に全人類は感謝ですね。
山に囲まれているので日照時間も短いです。淀んだ空が多いと、気持ちが沈みがちになります。新潟出身の友人が、空が明るくなる春が待ち遠しくてたまらないと言っていましたが、気持ちがめちゃくちゃわかりました笑
愚痴っぽくなってしまいましたがまとめると、
冬の寒さと雪が大変
空が暗く、気持ちがふさぎがち
寒いので家にこもる、でも家の中も寒い
人に会う機会も減少しがちで孤独感
これは高齢者はもっと深刻だと思います。体力が落ちているので雪かきはしんどいし、仕事も引退しているので人に会う機会も減り、免許も返納して外出する機会は激減。結果、家にこもるけど、家も断熱性能高くなくて寒い、孤独感も増す。と、この先どんどん深刻化すると思います。
稼げる場所
人口が減少する地域なのですから、外部からお金を引っ張ってくる必要があります。観光ももちろん、地域の産業の発展も欠かせないと思います。
飛騨市はふるさと納税に力を入れていて、2022年のふるさと納税額は18.96億円で全国順位105位となっています。
飛騨市のふるさと納税の人気ランキングは
ラーメン
チーズ
返礼品カタログ
飛騨牛のいろいろセット
飛騨牛のすき焼き
となっています。意外にも上位は飛騨牛ではないんですね。ラーメンは「高山ラーメン」が地元の人にも愛されています。チーズは地元の「牧成舎」という乳業メーカーが作られています。学校給食に出る牛乳を作られているようで、地元に人には馴染み深いメーカーさんです。
他にも桃やりんごといった果物、トマトやほうれん草、タカネコーンというとうもろこしなど、飛騨の農産物はとても美味しいです。シーズンになると鮎釣りも盛んです。
こういった地元の人には当たり前だけど、余所から見ると魅力的なものがたくさんあると思っています。そういった魅力を伝えながら、飛騨のことを発信していけたらと思っています。
僕が関わらせていただく「関係人口創出」プロジェクトは「未来のコミュニティ研究室(FCL)」が主体となって活動されています。
12月9日には研究発表会があるので、多くの飛騨地域の方に足を運んでもらえるよう活動していきます。
このnoteでは活動の記録を発信していきますので、ぜひいいねやフォローをしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします!
※TOP画像引用元:「飛騨の旅」飛騨市公式観光サイト
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