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第120回 オッペンハイマー、所長に決定!

原爆研究所の所長にはグローブスの強烈な推薦でオッペンハイマーが決定しました。それを聞いたカリフォルニア大で最初にオッパンハイマ―を引き合わせたローレンスは驚き憤慨しました。
「冗談半分で言ったんだ。あいつに務まる筈がない」
イジドール・ラビは皆と同様グローブスを嫌っていましたが、こう言いました。
「グローブスの一つだけ誉める所があるとすれば、オッペンハイマーを所長に選んだ事だ」
グローブスとオッペンハイマーの最大の共通点は、人に仕事を割り振らせたら天才的だという事でした。

オッペンハイマーは乗り気でした。原爆を史上初めて完成すれば、まだ取っていないノーベル賞を超える事ができるのですから。
「優秀な人材を集めたいのですが、予算は?」
「いくらでもいいと聞いている。とにかくアメリカがあの黄色い小日本に負ける訳にはいかん!」
 実は原爆研究の予算は議会を通していませんでした。すべて大統領の一存で国家予算から出る仕組みでした。(続く)

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