第126回 ガダルカナルとスターリングラード
ガダルカナルの戦いで、日本の死者約2万、その内、餓死者は約1万5千人だったと言われます。アメリカも日本の執拗な反撃にあって約7千人の戦死者を出しました。
アメリカ兵たちは呆れた様に驚いて言いました。
「日本兵にはほんとにかなわないよ。あちらに負傷兵がいるから助けようとしたら手榴弾をもっていて爆発させてこちらの命さえも危なくなる」
「あの民族は命というものを大事に思っていないのか?」
「天皇陛下のために死ぬことが名誉と小さい頃から摺り込まれているのだろう」
「バンザイ突撃」もアメリカ兵には衝撃的でした。「天皇陛下バンザーイ!」と言って、アメリカ兵が銃を構える所へ突っ込んでくるのです。中には「おかーちゃん」と叫んで来る者もいました。
どちらにせよ、「自殺行為」にしか映りませんでした。
同じ1943年2月に、ドイツ軍も激しい戦闘だったスターリングラードから撤退しました。スターリンが自身の名が付いた町を死守するために、「撤退する者がいれば味方でも撃て!」と命令していたのでした。(続く)
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