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第143回 戦局の展開
1944年6月、日本が「史上最悪の作戦」と言われたインパール作戦で多くの戦死者を出している頃、今度は後に「史上最大の作戦」と呼ばれたノルマンディーの戦いがありました。連合軍は後にアメリカ大統領となるドワイト・アイゼンハワーを大将として15万人の大軍で緻密な作戦でフランスに上陸しました。そしてドイツ軍を蹴散らしました。
大平洋では、ニミッツ提督を中心に北上し、マリアナ沖海戦で6月19日から20日にかけて日本の零戦400機はアメリカに次々と撃破され、「マリアナの七面鳥狩り」と呼ばれました。日本の機動部隊は再起不能に近い打撃を蒙(こうむ)りました。零戦は軽量を追及する余り防御の設備が弱い欠点がありました。当初は日本軍の圧倒的技量の差で勝っていましたが、アメリカ軍の技量も上がり、今では零戦は時代遅れのものとなっていました。
そしてアメリカ軍はサイパン島に上陸しました。25日間の戦いで日本軍は玉砕しました。
日本兵士の死者3万、住民1万。女性もたくさんいましたが、崖まで追い詰められ、アメリカ軍の制止も振り切って次々と飛び降りて命を絶ちました。アメリカ軍も約3400の死者がありました。痛ましい戦いでした。(続く)