
体の内側からしみ・そばかす対策!!そんなことが可能なんですか!?
紫外線が最も強くなる時期と言えば、7~8月を思い浮かべる方も多いでしょう。統計上は6月~8月にかけて紫外線量がピークになります。ただし、4月後半から5月にかけて紫外線量は急速に増加し、近年では5月と言っても、真夏の紫外線量とほとんど変わりません【図1】

【図1】日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ(気象庁)
紫外線量が増える時期には、肌のトラブルで悩まれる方も増えることでしょう。特に、シミやそばかすは美容上の観点からも改善・予防ニーズの高い健康問題と言えそうです。
一方で、シミやそばかすの症状で皮膚科を受診するには、ややハードルを覚える方も多いように思います。そのような中で、OTC医薬品には一定の需要があるかもしれません。
シミやそばかすの緩和に効くとされるOTC医薬品には、有効成分としてビタミンC(アスコルビン酸)やL-システインなどが配合されています。有効成分を見ただけでも、(個人的には……)あまり効果が期待できない印象を持ってしまいますが、作用に関する「理屈」が無いわけではありません。
例えば、トランシーノ ホワイトCクリアの製剤添付文書には、以下のような記載があります。
●L-システインがビタミンCと協力して、しみやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制。さらにお肌の新陳代謝を促し、メラニンの排出を促進することにより、しみ,そばかすや日やけによる色素沈着を緩和します。
●ビタミンCが出来てしまった黒色メラニンを無色化していきます。
システインはアミノ酸の一種であり、体内で合成される他、食品からも摂取することができます。ビタミンCもまた、果物などの食品から摂取可能ですよね。これらの成分をわざわざ医薬品として摂取することで、シミやそばかすが緩和されるものなのでしょうか。
また、同薬の製剤添付文書には、「1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,この文書を持って医師,歯科医師,薬剤師又は登録販売者に相談して下さい」と記載があります。
LシステインとビタミンCを1か月ほど摂取してもシミやそばかすが十分に緩和できるとは思えず、消費者が添付文書の記載を遵守した場合には、かなりの確率で相談案件になるように思われます。
そこで今回の記事では、シミやそばかすに対するビタミンCおよびLシステインの有効性に関するエビデンスを整理し、同薬の販売対応におけるロジックを整理したいと思います。
なんと、意外にも美白効果が示されている!?
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