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服薬アドヒアランス向上のカギは、PTPシート設計の最適化!?
PTP(Press Through Package)シートは、最も一般的な医薬品の包装形態です。錠剤やカプセル剤を、プラスチック素材とアルミで挟んだシート状の包装であり、プラスチック部分を強く押す事で外装のアルミが破け、封入されている医薬品が1錠(カプセル)ずつ取り出される仕組みになっています。
一方、プラスチック製の薄いシートは、時に手指を傷つけたり、小児や高齢者など、人によっては医薬品の取り出しが困難な場合もあるでしょう。
PTPシートの最適設計は、服薬アドヒアランスの維持・向上にとって重要ですが、この領域における学術的な研究成果は必ずしも多くありません。特に、PTPシートのユーザビリティ(使いやすさ)に関する研究は限られています。
今回の記事では、PTPシートから取り出しにくい薬剤の特徴を整理したうえで、PTPシートの最適設計について考察してみたいと思います。
PTPシートの素材と医薬品の取り出しやすさの関連性
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