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ガバペンチノイドで骨折リスクが増加!?高齢者に対する潜在的な有害事象リスクを考察

 ガバペンチンは、てんかん治療の補助薬として開発された薬剤です。しかしながら、神経障害性疼痛に有効性を認めたとする報告が相次ぎ、適応外使用にも関わらず同疾患に対する対症療法薬として広く普及しました。

 ガバペンチンに化学構造が極めて類似したプレガバリンも、神経障害性疼痛の治療薬として用いられており、帯状疱疹後疼痛を含む神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛に適応を有しています。

 プレガバリンの適応症からも明らかなとおり、ガバペンチノイドは高齢者に処方されやすい薬剤と言えるかもしれません。また、ガバペンチノイドの潜在的な有害事象として、めまいや視覚異常のリスクを挙げることができます(Onakpoya IJ, et al.2019;PMID: 30670513)

 これらの有害事象リスクは、虚弱(フレイル)状態にある高齢者において、骨折リスクの増加に寄与する可能性も指摘できるでしょう。
 今回の記事では、ガバペンチノイドの処方動向を整理したうえで、ガバペンチノイドと骨折リスクとの関連性を検討します。

ガバペンチノイドの処方動向と経時変化

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