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ストロングクラスのステロイド外用剤を顔の皮膚に塗ってもよい?
佐藤製薬株式会社が、ステロイド外用剤「ベトノバールS軟膏」、「ベトノバールSクリーム」、「ベトノバールSローション」(の3製品を、2024年5月15日付で新発売しました(佐藤製薬.2024)。
いずれも指定第2類医薬品に該当するベトノバールSシリーズは、ベタメタゾン吉草酸エステルを主成分として配合した湿疹・皮膚炎の治療薬です。ベタメタゾン吉草酸エステルは、ストロングクラスに分類されるステロイドであり、OTC医薬品の中では最も強い抗炎症作用を期待できます【図1】。
![](https://assets.st-note.com/img/1717285130583-1d6Hb2HYMu.png?width=1200)
また、ベトノバールSシリーズは、患部の場所や状態に合わせて、軟膏、クリーム、ローションの3つの剤形から選ぶことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1717285202592-wgUXr0SAFh.png?width=1200)
ベトノバールSシリーズの製剤添付文書において、特筆すべき事項は必ずしも多くありません。ただし、「顔面には,広範囲に使用しない」との禁忌項目が設定されている点には注意が必ようです。
■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
1.次の人は使用しないでください
本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
2.次の部位には使用しないでください
(1)水痘(水ぼうそう),みずむし・たむし等又は化膿している患部。(2)目,目の周囲
3.顔面には,広範囲に使用しないでください
4.長期連用しないでください
同禁忌項目について、「狭い範囲であれば使用しても良い」といった解釈も可能ですが、OTC販売の実務においては、顔面に対するステロイド外用剤の使用は、原則的に避けた方が良いように思います。
今回の記事では、顔面に対するステロイド外用剤のリスクを整理したうえで、販売実務のロジックをまとめます。
OTCのステロイド外用剤はどんなふうに使われている?
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