ドライアイには使えないけど💦目の渇きに使える「ヒアレインS」…開封後の使用期限は?
ドライアイの診断を受けた人には販売できないけれども、目のかわきや異物感に効能・効果を有する点眼薬、ヒアレイン®Sが第2類医薬品に移行するそうです(日刊薬業. 2024/4/30)。
ヒアレインSは、「精製ヒアルロン酸ナトリウム」を医療用と同濃度配合したOTC医薬品として、2020年9月より販売が開始されました(参天製薬株式会社2020年9月15日)。
医療用のヒアレイン点眼液0.1%には「シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患」に対する保険適用があり、同成分を同濃度で配合したヒアレインSも医学的には同じ効能・効果が期待できるはずです。
しかしながら、ドライアイかどうかの判断においては医師の診察が必要であり、病状のコントロールは医師による臨床判断が必要であるとの理由で、ヒアレインSはドライアイ等の眼科疾患に対して、一定の適用制限が設けられているのです
ヒアレインSは、「目が乾いたなぁ……」という時に使う目薬ですから、なんとなく目の違和感を覚えたら使う一方で、症状が気にならないと全く使わない……ことがあるかもしれません。
ヒアレインSは、ソフトコンタクトレンズ装用時にも使用できる製剤設計となっており、点眼薬に配合されることの多い防腐剤であるベンザルコニウム塩化物は含まれておりません。そのため、開封後の使用期限が気になる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ヒアレインSを開封した場合、どれくらいの期間であれば安全かつ効果的に使用できるのかについて考察します。
点眼薬における防腐剤の役割
ここから先は
2,711字
/
1画像
この記事のみ
¥
300
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?