医薬情報担当者の立場から学ぶ、トンデモ医療言説の本質:医療情報を発信することの倫理
筆者は以前に「医療に関するあらゆる言説が、トンデモ性を兼ね備えている」と主張したことがあります。一般的に、非科学的だと考えられている「トンデモ」言説であっても、トンデモの程度の差に関心を向けるべきだという主張です。科学的根拠に裏打ちされた正統医療と飛躍した論理で展開されるトンデモ医療は、種類の差ではないということでもあります(青島.2018/青島.2022)。
製薬会社の医薬情報担当者が行う薬のプレゼンテーションは、トンデモが種類の差ではなく、程度の差であることを(無)意識的に活用した典型例と言えるかもしれません。
この記事では、ペマフィブラート(商品名:パルモディア🄬)のプレゼンテーションを例に、医薬情報担当者が薬の効果を説明する際に留意すべきポイントを整理し、正統医療とトンデモ医療の線引き問題を考察します。
ペマフィブラートとPROMINENT試験の結果
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