見出し画像

インターメスティックとジンズHDの市場評価の明暗、Japan Eyewear Holdingsの市場評価は適正か?

 アイウェア(眼鏡)業界でも首位級のジンズホールディングス(東証PRM: 3046)と、2024年に上場したインターメスティック(東証PRM: 262A)が、2025年1月度の月次を発表しました。
 ジンズHDは2月5日付、インターメスティックは2月6日付で開示されていますが、月次の内容を受けて、両社に対する市場評価(株価)は明暗を分けることになりました。

ジンズHDの株価:2月5日付の月次内容を受け、翌日の株価は年初来高値を更新
インターメスティックの株価:2月6日付の月次発表を受け、株価は13%以上も下落

  両社ともに、月次の内容は決して悪いものではなく、株価が下落したインターメスティックでも、昨年対比の売上高は全店で+12%、既存店で+8.7%でした。

ジンズHDの月次売上:売上高の昨年対比は全店で+20.6%、既存店で+17.0%
インターメスティックの月次:売上高の昨年対比は全店で12.1%、既存店で8.7%

 利益成長に対する市場の期待値、すなわちPERは、ジンズHDが32倍前後に対して、インターメスティックが19倍前後でした。インターメスティックのPERは、月次発表による株価の下落によって、2025年2月6日付の終値では16.75倍に低下しています。
 
 今回の記事では、ジンズHDとインターメスティックの株価に明暗が分かれた理由を考察しながら、アイウェア業界における競争戦略と、金子眼鏡を展開するJapan Eyewear Holdings(東証STD: 5889)の競争優位性を論じてみたいと思います。


1月度月次を受けた市場評価の明暗と今後の展望

ここから先は

3,392字 / 2画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?