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絶賛下落中の浜松ホトニクス、安心して買える株価水準はどれくらい?

 浜松ホトニクス(東証PRM:6965)の株価は、52 週高値の3,079円から40%以上も下落しています。直近の株価は反発しておりますが、2024年を通じて下落トレンドとなっています。
 浜松ホトニクスと言えば、光電子増倍管で世界シェア約90%を誇るなど、光関連で高い技術力を持つ企業です。

世界シェア90%を誇る「光電子増倍管」のラインアップ

 物理学者の小柴昌俊さんが、カミオカンデという装置を使ってニュートリノを観測した功績で、2020年にノーベル物理学賞を受賞しています。
 このカミオカンデに設置された20インチ光電子増倍管が浜松ホトニクス製でした。
 優れた光関連技術を有する同社は、その圧倒的な世界シェアと高い技術力を背景に、収益性の高い製品群をラインアップしており、その営業利益率は電子管事業で30~40%、他の製品群でも20%~30%となっています。

浜松ホトニクスの営業利益率(https://irbank.net/E01955/segment)

 そんな浜松ホトニクスの株価が、なぜ下落し続けているのでしょうか。今回は、浜松ホトニクスの株価が長期的に下落トレンドにある理由と、同社の株式を安心して買える株価水準について考察します。

2024年9月期決算を振り返る……

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