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過去10年で最も安い水準!?投資対象としてのJ-REITの魅力は!?

 日米ともに、株価はやや軟調な展開となっています。米国の長期金利が高止まりする懸念を市場が織り込んでいるということなのでしょう。
 米国10年債利回りは4.5%を超えており、とても利下げをしている国とは思えない金利水準です。少なくとも債券市場は、将来のインフレリスクを大きく織り込んでいるように見えます。
 
 このような状況の中で、悲惨なチャートを形成しつつあるのが東証J-REIT指数です。
 この指数は、東京証券取引所に上場している全てのJ-REIT(不動産投資信託)の時価総額加重平均であり、基準日である2003年3月31日の時価総額を1,000として算出されます。
 リーマンショック時には大きく下落しましたが、その値動きは概ねTOPIXと連動しています。しかし、コロナショック以降はTOPIXに劣後しており、とりわけ2023年以降は、TOPIXとの乖離が大きくなっています。

東証REIT指数(水色)とTOPIX(オレンジ色)(J-REIT.jpより引用)

 今回の記事では、J-REITの概要を整理したうえで、J-REITに対する投資判断について、マクロ状況やファンダメンタルズの観点から分析をしてみたいと思います。

J-REITってなんだ?

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