高血圧を治療中の方には、どんな解熱鎮痛薬をおすすめできるのでしょうか?
OTC医薬品として販売されている解熱鎮痛薬の中には、高血圧を治療中の方に対して禁忌(してはいけないこと)を設定している製品も少なくありません。
例えば、イブプロフェンを配合したリングルアイビーα200は、添付文書の「してはいけないこと」に「高血圧の治療や医薬品の投与を受けている人」が明記されています。
一方で、同量のイブプロフェン(1回200㎎)を配合しているイブクイック頭痛薬DXには、高血圧に対する禁忌が設定されていません。1回服用当たりのイブプロフェン配合量が同じにも関わらず、なぜこのような違いが生じているのでしょうか。
今回の記事では、高血圧に対するイブプロフェンの禁忌項目について解説しながら、高血圧を治療中の方に対する解熱鎮痛薬の販売対応について整理します。
高血圧に対するイブプロフェン製剤の「してはいけないこと」の違い
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