高齢者薬物療法における減処方介入の是非:最新のシステマティックレビュー・メタ分析の結果を紐解く
不適切処方の排除や多剤併用(ポリファーマシー)の解消を目的とした介入アプローチは、以前として高い関心を集める臨床課題だと思います。むろん、不適切処方や多剤併用は、いくつかの観察研究において、薬物有害事象リスクの増加や早期死亡の危険因子であることが知られています。
一方、処方薬剤の減量や投与の中止を行う減薬介入の実効性について、臨床予後を検討した質の高い研究は限定的であり、有害事象リスクや早期死亡の抑止に対する影響は不明確です。
そのような中、減薬介入の有効性や安全性に検討した複数のシステマティックレビュー・メタ分析が、相次いでBr J Clin Pharmacol誌に報告されていました。
今回の記事では、これらのレビューの結果を整理したうえで、高齢者薬物療法における減処方介入の是非を考察します。
高齢者に対する減薬介入の実効性
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