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結膜充血の改善を目的とした点眼薬をおすすめしない理由!
2024年5月23日に開催された厚生労働省の薬事審議会要指導・一般用医薬品部会において、ブリモニジン点眼液に対する要指導医薬品の指定が了承されました(厚生労働省.2024.5)。
ブリモニジンは、アドレナリンα2受容体作動薬であり、アイファガン🄬の商品名で緑内障の治療に用いられてきました。
今回、要指導医薬品への指定が了承されたブリモニジン点眼液は、千寿製薬が製造販売を手掛けるマイティア🄬ルミファイという製品です。その効能効果は緑内障ではなく、結膜充血となっています(PHARMACY NEWSBREAK.2024.5)。
白目の周辺部分(結膜)が赤くなる結膜充血は、アレルギー性結膜炎や感染性結膜炎などによって引き起こされます(日本眼科学会)。目の表面の細かい血管が拡張することで、白目が赤く見えるわけですね。
結膜充血に効能効果を有するOTC医薬品には、テトラヒドロゾリンなどの血管収縮薬が配合されています。拡張した血管を収縮させることで、眼の赤みを改善させる作用を期待できます。
今回の記事では、結膜充血の改善に用いる血管収縮薬やブリモニジンの有効性に関するエビデンスを整理したうえで、結膜充血に対して血管収縮薬がおすすめできない理由を解説します。
結膜充血に対するテトラヒドロゾリンの有効性
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