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公募増資で下落中の正興電機製作所!今は買い時なの?

 11月8日付で公募増資を発表した正興電機製作所(東証PRM:6653)の株価が下落を続けています正興電機製作所;2024年11月8日)。

正興電機製作所の株価推移

 正興電機製作所は、北九州学術研究都市内にひびきの研究開発センター(仮 称)を建設すること決議しており、新株発行によって調達された資金は、同センターの建設費用に用いられるとのことです正興電機製作所.2024年8月28日
 
 新株の発行価格は1株につき1,157円で、新株の発行は1,135,000株、オーバーアロットメントによる売出し株式数は170,000株です(正興電機製作所.2024.11.18)。
 EPS希薄化率は9.7%となっており、株価が下落している強い要因となっているように思います。目先は、公募価格である1,157円を割るかどうかに注目かもしれません。
 
 一方、正興電機製作所の業績は必ずしも悪くはなく、第3四半期を終えて、営業利益は昨年対比で50%超、通期計画進捗率も当期純利益ベースで80.07%となっています。

正興電機製作所の通期計画に対する四半期ごとの進捗率(IRバンクより引用)
正興電機製作所の四半期営業利益の推移(IRバンクより引用)

 正興電機製作所は、電力向け受変電設備開閉装置の製造および開発を行う企業です。福岡県福岡市に本社を置いており、九州地方における半導体関連投資の恩恵をダイレクトに受けることができる地の利に加え、再生可能エネルギーや電力関連銘柄でもあり、テーマ性も高い企業だと思います。
 
 今回の記事では、正興電機製作所の株が買い時なのかどうかについて、同社の財務諸表や成長戦略、ビジネス環境などを踏まえながら考察してみたいと思います。

正興電機製作所の事業セグメントと収益基盤

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