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虫刺されの塗り薬、選ぶべきは「クール」タイプ?
4月に入り、暖かい日も増えてきましたよね。あと1か月もすれば、半袖で過ごす日も増えることでしょう。
気温の上昇とともに増える身近な健康問題の一つに、虫刺されによる痒みを挙げることができるかもしれません。5月の大型連休を前に、外用鎮痒薬(虫刺されの塗り薬)のラインナップ拡充に取り組むドラックストアも多いように思います。
外用鎮痒薬には、プレドニゾロンなどのステロイド薬や、ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン薬に加え、l-メントール(以下、単にメントールとします)を有効成分として配合しているOTC医薬品も少なくありません。
メントールは、シソ科の植物から精製されるハッカ油に含まれるテルペン類の一種で、歯磨き粉や菓子類、医薬品の添加物等、その用途は多岐にわたります。
ハッカの風味を想像していただければお分かりいただけるかと思いますが、皮膚に塗布した場合には冷感を得ることができ、何となく痒みを和らげるようなイメージもあります。
メントールによる冷感は、「清涼感」あるいは「クール」などと表現され、その臨床的な効果や使用感のみならず、外用鎮痒薬のブランディングにも利用されています(新ウナコーワクールなど)。
一方で、外用鎮痒薬を選ぶ際において、「クール」タイプであることに、どれだけの優位性があるのでしょうか。今回は、一般的な皮膚の痒みに対するメントールのエビデンスを整理したうえで、販売実務におけるメントール配合製品の考え方をまとめます。
痒みに対するメントール処方、その起源は?
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