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公募増資で株価が下落中の関西電力!「関電ショック」は買いのチャンスなのか?

 関西電力株式会社(東証PRM: 9503)は、2024年11月13日付で、新株式発行及び自己株式の処分、並びに株式売出しに関する開示を行っています関西電力.2024.11.13
 1億4,828万株の公募増資と、4,570万株の自己株式の処分に加え、オーバーアロットメントによる売出しによって、最大で2,909万株の第三者割当増資を行い、資金調達の規模は3,000億円にも上ります。

関西電力.新株式発行及び自己株式の処分並びに株式売出しに関するお知らせ

 また、11月26日付で株式売出しに関わる発行価格が1株につき1,780.5円とされ、ディスカウント率は3.02%となりました。
 調達された資金上限379,4億得円の使途について、 関西電力は以下のように説明しています関西電力.2024.11.26

➊電源の高効率化と脱炭素化に向けた設備投資資金に1,144 億円(2029 年3月末までを目安)
➋データセンター事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業をはじめとした国内外のエネルギー事業などの拡大に向けた投融資資金等に1,650 億円(2027 年3月末までを目安)
➌残額をM&A待機資金(2028 年3月末までを目安)

 株式価値が2割ほど希薄したため、関西電力の株価も大きく下落し、11月14日は過去最大の下げ幅となる443円安の1,954円で取引を終えました。

関西電力の株価チャート(直近1年)

 その後に若干の反発をみとめた株価も、株式売出し株式の受け渡し日となった12月3日には、利益確定売りに押されて需給が悪化、再び1,900円を割る展開となっています。
 
 直近の高値から30%以上も下落した関西電力の株価は、予想PER8.1倍、実績PBR0.68倍、配当利回り3.1%と、割安感も増しています。今回の記事では、関西電力の株式を積極的に買っていけるかどうかを考察します。

関西電力の株価に織り込まれた投資材料を紐解く

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