オーストラリア頑張れ!
先ほどテレビを見ていたら、夜10時台の報道番組で珍しくオーストラリアの山火事のことを取り上げていた。現地のコアラがたくさんいる場所まで取材に出かけ、なかなか力の入ったものだった。ただ山火事の原因を自然発火の他に、タバコや放火だとしていた。確かにそうかもしれないが、現在の山火事の原因の大半は自然発火だと思う。オーストラリアの人にとって、山火事というのは毎年起こる自然災害なので、火の取り扱いには非常に気を付けている。ましてや、これだけ大ごとになって、毎日惨状が報道されている時に、わざわざ火を放ったりタバコを捨てたりする人はいないだろう。私は現地のテレビで、夏になると空から火が降ってくるコマーシャルを見たことがある。火事に気を付けて、という注意喚起だ。カラカラに乾いた大地に、油分を含んだユーカリなどの大木。葉がすれるだけで発火することもあるそうだ。実物を見たことはないが、テレビで見るだけでも怖かった。
先ほどこんな記事を見つけた。メルボルン在住のオーストラリア人の若い女性が、森林火災に巻き込まれてそこから脱出する記事だ。
いくら綿密に計画をしたからといって、この時期にわざわざ火事が起きている場所に遊びにいかなくても、とは思うが、どんな風に火災が広がっていっているのか、写真も多用されているので、理解しやすい。
実際に警報をチェックしながら旅をしていても、風向きによって火の回りが非常に速いので、あっという間に火事がやってくること。現地では電気も電話も使えなくなるので、情報が得られなくなること。そして避難しようにもガソリンがなければ、途中で火災に捕まってしまうこと、など、当事者でなければわからないことが書いてある。
読んでいてびっくりした箇所もある。みんなが避難している場所で、誰かが木にミラーボールをかけた。大晦日だから。また避難所にはDJブースが設置された。これは発案者が消防団。みんなを元気にするパーティーをやりたかったそう。オーストラリアらしいなと思う。そういう人たちなのだ。
この記事を読んだあと、大学生の息子と話をした。寄付のサイトが英語のしかない、というと、「え?みんな寄付しているよ」と。彼の回りの友達はみんなもう寄付していた。
日本の若者のみなさん。あなたたちは本当にすごい。その行動力ってすごい。もう少しあなたたちの力が借りたい。あなたたちの発信力で、今オーストラリアが本当にひどい状況に陥っていること、みんなに知らせてあげて。どうか力を貸してください。お願いします。