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PythonでWebサービスやアプリを開発する方法

PythonWebサービスアプリを開発するための手順やポイントを初心者にも分かりやすく説明します。


①開発の準備


❶必要な環境を整える

・Pythonのインストール
公式サイトから最新版のPythonをインストールします。バージョンは3.9以降を推奨します。

コードエディタを選ぶ
推奨ツール
Visual Studio Code、PyCharm、Jupyter Notebook(学習用途)

ポイント
初心者には使いやすく、拡張機能が豊富なVS Codeが便利

仮想環境の設定
複数のプロジェクトでライブラリの競合を防ぐために仮想環境を作成します。

python -m venv venv
source venv/bin/activate  # macOS/Linux
venv\Scripts\activate     # Windows

❷必要なライブラリをインストール

一般的に使われるライブラリをインストールします。

pip install flask django requests

Pythonプロフェッショナルプログラミング 第4版 ↓


②Webフレームワークを選ぶ

Pythonには主に2つの人気フレームワークがあります。


❶Flask(軽量、初心者向け)

・小規模なプロジェクトやシンプルなAPI開発に向いています。

メリット
必要最低限の機能で軽量

インストール

pip install flask

❷Django(大規模プロジェクト向け)

・フルスタックフレームワークで、大規模開発に適しています。

メリット
認証やデータベース接続などが組み込み

インストール

pip install django

Pythonプログラミングパーフェクトマスター[最新Visual Studio Code対応 第4版] (Perfect Master 192) ↓


③簡単なアプリを作る


❶FlaskでHello Worldを作る

新しいPythonファイル(例: app.py)を作成。
以下のコードを記述

from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def hello():
    return "Hello, World!"

if __name__ == "__main__":
    app.run(debug=True)

実行

python app.py

ブラウザでhttp://127.0.0.1:5000を開く。

❷Djangoでプロジェクトを作る

プロジェクト作成

django-admin startproject myproject
cd myproject
python manage.py runserver

ブラウザでhttp://127.0.0.1:8000を開く。
⒊ Djangoはデフォルトで管理画面やデータベースの設定が組み込まれています。


TECHNICAL MASTER はじめてのPython エンジニア入門編 Python3対応 第2版 ↓


④データベースと連携

Flask
SQLAlchemyなどのORMを使用。

pip install flask-sqlalchemy

Django
デフォルトでSQLiteが設定されています。models.pyでデータモデルを定義。


⑤API開発

・RESTful APIを作成する際のライブラリ
・Flask: Flask-RESTful

pip install flask-restful

・Django: Django REST Framework

pip install djangorestframework

⑥注意点と効率化のポイント


❶基本的な注意点

コードの可読性を重視する
PEP8に従う。
VS Codeの拡張機能を使う。
(例: Pylint)
セキュリティ対策を怠らない
ユーザー入力のサニタイズ。
・HTTPSを使用。
・APIキーやパスワードを環境変数に保管。


❷効率化のポイント

ライブラリを活用する
Webアプリでよく使われるライブラリ。
フロントエンド連携
Flask-CORS, Django-CORS-headers
テスト
pytest, unittest
デプロイ
Gunicorn, Docker
チーム開発を意識
Git/GitHubを使ってバージョン管理を行う。

git init
git add .
git commit -m "Initial commit"

Pythonでつくるデスクトップアプリ ↓



⑦Webアプリの公開


❶クラウドプラットフォームを使う

・HerokuAWS, Google Cloudなどを活用。

HerokuFlaskアプリをデプロイする手順
必要なファイルを準備
(requirements.txt, Procfile)
⒉ Heroku CLIを使ってデプロイ。

この手順を参考にして、まずは小さなアプリから始めてください。

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