Excelの便利な技集
①セルの自動入力機能（オートフィル）
概要
オートフィルを使用すると、セルに入力したデータを連続的にコピーしたり、パターンを自動で補完したりすることができます。
例題
1. A1セルに「1」と入力します。
2. A2セルに「2」と入力します。
3. A1とA2セルを選択して、セル右下に表示される小さな四角（フィルハンドル）をクリックし、ドラッグします。
結果
「3」「4」「5」…と連番が入力されます。
ポイント
・日付や曜日も同様にドラッグするだけで補完可能です。
（例：「月曜日」を入力してドラッグすると「火曜日」「水曜日」…と続きます）
・数字や文字の組み合わせ（例：「A1」「A2」）も対応します。
注意点
・単一のセルだけを選択してドラッグすると、同じ値がコピーされます。
・ドラッグが長くなると処理が重くなる場合があるため、大量のデータでは慎重に使用してください。
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②フィルター機能でデータを絞り込む
概要
フィルター機能を使うと、膨大なデータの中から特定の条件に一致するデータだけを表示できます。
例題
1. データが入力されたテーブルを用意します。
（例：A1～D10）
2. テーブル内の任意のセルを選択します。
3. Excel上部のメニューから「データ」タブを選び、「フィルター」をクリックします。
4. 列の見出しに表示された▼マークをクリックし、条件を設定します。
結果
設定した条件に一致する行だけが表示されます。
ポイント
・数値の範囲（例：100以上500未満）や文字列の一致条件（例：「東京都」を含む）を設定可能。
・複数列に対して条件を設定できます。
注意点
・フィルターを解除しないまま他の操作をすると、データの整合性が崩れる可能性があります。
・絞り込んだ状態でデータをコピー・削除する場合は、必ず表示範囲だけが対象となることを確認しましょう。
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③条件付き書式でデータを強調
概要
条件付き書式を使用すると、指定した条件に一致するセルに色を付けたり、特定のデータを強調したりできます。
例題
1. B列に売上データが入力されているとします。（例：B2～B10）
2. B列を選択します。
3. メニューの「ホーム」タブから「条件付き書式」→「ルールの管理」→「新しいルール」を選びます。
4. 「次の数式を満たす場合に書式を設定」に以下を入力します。
=B2>10000
5. 書式を設定し、「OK」をクリックします。
結果
B列の値が10,000を超えるセルが指定した色で強調表示されます。
ポイント
・数式を使えば、複雑な条件も設定可能。
・範囲全体に適用する場合、相対参照に注意しましょう。
注意点
・書式が多すぎると、ファイルの処理速度が低下することがあります。
・条件を誤ると意図しないセルが強調されるため、慎重に設定してください。
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④ピボットテーブルでデータを集計
概要
ピボットテーブルを使えば、大量のデータを効率よく集計・分析できます。
例題
1. 売上データ（例：商品名、日付、売上額）を入力した表を用意します。
2. データを全選択し、「挿入」タブ→「ピボットテーブル」を選択します。
3. ピボットテーブルのフィールドで、「商品名」を行、「売上額」を値にドラッグします。
結果
商品ごとの売上合計が表示されます。
ポイント
・データをドラッグ＆ドロップで操作できるため、初心者でも直感的に扱えます。
・複数の条件でデータを分類・集計可能。
注意点
・元データが正規化（表形式）されていないと正しく動作しません。
・集計後のデータを手動で編集すると、再計算時に上書きされる可能性があります。
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⑤関数で効率的に計算
概要
関数を使うことで、複雑な計算を効率よく行えます。
代表的な関数例
・SUM関数: 合計を求める
=SUM(A1:A10)
・AVERAGE関数: 平均を求める
=AVERAGE(B1:B10)
・IF関数: 条件に応じて結果を返す
=IF(C1>100,"合格","不合格")
・VLOOKUP関数: 指定した値を検索して取得
=VLOOKUP(101, A1:B10, 2, FALSE)
ポイント
・他の関数と組み合わせると、さらに応用範囲が広がります。
・Excelの「数式タブ」でヘルプを確認できます。
注意点
・関数を多用するとファイルが重くなる場合があります。
・範囲指定や条件式の間違いに注意。
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⑥ショートカットキーで作業を効率化
概要
Excelには便利なショートカットキーが多数あります。覚えると作業効率が飛躍的に向上します。
代表的なショートカット例
・コピー: Ctrl + C
・貼り付け: Ctrl + V
・元に戻す: Ctrl + Z
・全選択: Ctrl + A
・フィルターのオン/オフ: Ctrl + Shift + L
ポイント
・頻繁に使う操作はショートカットキーで覚えると便利です。
・メニュー操作と組み合わせることでさらに効果的。
注意点
・使用中のExcelのバージョンによって、一部のショートカットキーが異なる場合があります。
最後に
これらの技を活用すれば、Excelの操作がより簡単かつ効率的になります。ぜひ実際に試してみてください！