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Pythonによるプログラミング的思考の入門


プログラミング的思考とは?

プログラミング的思考とは、問題を解決するために必要な手順やルールを論理的に整理し、コンピュータに実行可能な形に変換する能力のことを指します。
この思考を身につけることで、複雑な問題をシンプルなステップに分解し、効率的に解決できるようになります。

Pythonはシンプルで直感的な文法を持つため、プログラミングの思考を学ぶのに最適な言語です。


Pythonプログラミングの基本


①変数とデータ型

変数は値を格納するための名前付きの箱のようなものです。
Pythonでは以下のように変数を定義します。

# 変数の定義
x = 10        # 整数
y = 3.14      # 浮動小数点数
name = "Alice"  # 文字列

# 変数の出力
print(x)
print(y)
print(name)

ポイント
Pythonではデータ型を明示的に指定する必要はありません(動的型付け)。
変数名は意味のあるものを使うことで、コードの可読性が向上します。


②条件分岐

条件分岐は、特定の条件を満たす場合に特定の処理を行うための構造です。

# 条件分岐の例
age = 18

if age >= 18:
    print("成人です")
else:
    print("未成年です")

ポイント
Pythonではインデントが重要です。インデントを間違えるとエラーになります。
条件式には==(等しい)、!=(等しくない)、>(大きい)などの比較演算子を使います。


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③繰り返し処理(ループ)

ループを使うことで、同じ処理を効率的に繰り返せます。

# forループの例
for i in range(5):
    print(f"現在の数値: {i}")

# whileループの例
n = 0
while n < 5:
    print(f"現在の数値: {n}")
    n += 1

ポイント
rangeは指定した範囲の数値を生成します。
無限ループを避けるため、終了条件を正確に指定しましょう。


④関数

関数は特定の処理をまとめたものです。
再利用性が高まり、コードが簡潔になります。

# 関数の定義
def greet(name):
    return f"こんにちは、{name}さん!"

# 関数の呼び出し
message = greet("太郎")
print(message)

ポイント
関数名は処理内容を表す名前にしましょう。
returnを使うことで、関数の結果を呼び出し元に返せます。

例題
以下の例題を解いてみましょう。
❶数値の合計を計算するプログラム
リストに含まれる数値をすべて足し合わせるプログラムを作成します。

# リストの定義
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]

# 合計を計算
total = 0
for num in numbers:
    total += num

print(f"合計: {total}")

❷偶数・奇数の判定
1から20までの数字を偶数と奇数に分類します。

for i in range(1, 21):
    if i % 2 == 0:
        print(f"{i}は偶数")
    else:
        print(f"{i}は奇数")

注意点
1. エラーの解釈
プログラムがエラーになった場合、エラーメッセージをしっかり読むことが重要です。どこで何が問題かを特定できます。
2. 小さな単位でテストする
コードを一気に書くのではなく、小さな単位で動作確認を行いましょう。
3. 公式ドキュメントを活用する
Pythonの公式ドキュメントには、基本的な使い方から高度なテクニックまで幅広く記載されています。


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結論

Pythonを使ったプログラミング的思考は、問題を分解し、小さなステップごとに処理を進めることが鍵です。

初めは基本的な構文を練習し、徐々に複雑な問題に挑戦することでスキルを伸ばしていきましょう。

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