Python の基本操作やサンプルコードを順を追って解説します。
Python とは？
Python は、シンプルな文法と豊富なライブラリを持つプログラミング言語です。
データ分析、機械学習、Web 開発、スクリプト作成など、さまざまな用途に使われます。
①Python を始める準備
❶Python のインストール
Python を公式サイトからダウンロードし、インストールします。
Windows
インストーラーを実行し、「Add Python to PATH」にチェックを入れてインストール。
Mac/Linux
通常ターミナルからインストールできます。（例：brew install python）
❷エディタの準備
初心者には以下のエディタがオススメです。
・VS Code（無料、プラグインが豊富）
・PyCharm（初心者向け IDE）
❸Python のバージョン確認
ターミナル（またはコマンドプロンプト）で以下のコマンドを入力します。
python --versionまたは
python3 --versionPython のバージョンが表示されれば準備完了です。
Pythonプログラミングパーフェクトマスター［最新Visual Studio Code対応 第4版］ (Perfect Master 192)
②Python の基本文法
Python の文法はとてもシンプルです。ここでは、基本的なコード例を順を追って説明します。
❶「Hello, World!」を表示
Python の基本は print() で画面に文字を表示することです。
# Hello, World! を表示する
print("Hello, World!")❷変数とデータ型
Python では、変数に値を簡単に代入できます。型の指定は不要です。
# 文字列
name = "Alice"
# 整数
age = 25
# 小数
height = 5.7
# 真偽値
is_student = True
print(name, age, height, is_student)
❸演算
基本的な四則演算も簡単にできます。
# 足し算
a = 10 + 5
# 引き算
b = 10 - 3
# 掛け算
c = 4 * 2
# 割り算
d = 9 / 3
# 整数の割り算（余りなし）
e = 9 // 2
# 余り
f = 9 % 2
print(a, b, c, d, e, f)❹条件分岐
条件によって異なる処理を行います。
# 条件分岐の例
score = 85
if score >= 90:
print("優秀")
elif score >= 60:
print("合格")
else:
print("不合格")
❺繰り返し処理
繰り返し処理には for や while を使います。
# for 文の例
for i in range(5):
print(f"カウント: {i}")
# while 文の例
count = 0
while count < 5:
print(f"現在のカウント: {count}")
count += 1❻関数
関数を使うことでコードを再利用可能にできます。
# 関数の定義
def greet(name):
return f"こんにちは、{name}さん！"
# 関数の呼び出し
message = greet("太郎")
print(message)スッキリわかるPython入門 第2版 (スッキリわかる入門シリーズ) ↓
③Python の便利なライブラリ
Python は豊富なライブラリを持っています。ここでは代表的なものを紹介します。
❶NumPy
数値計算に特化したライブラリです。
import numpy as np
# 配列の作成
arr = np.array([1, 2, 3, 4, 5])
print(arr)
# 配列の操作
print(arr.mean()) # 平均
print(arr.sum()) # 合計❷pandas
データ分析に便利なライブラリです。
import pandas as pd
# データフレームの作成
data = {'名前': ['太郎', '花子'], '年齢': [20, 25]}
df = pd.DataFrame(data)
print(df)
# データフレームの操作
print(df['年齢'].mean()) # 年齢の平均❸matplotlib
グラフを作成するライブラリです。
import matplotlib.pyplot as plt
# グラフの作成
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [1, 4, 9, 16, 25]
plt.plot(x, y)
plt.title("サンプルグラフ")
plt.show()独習Python ↓
④Python を学ぶ際のコツ
❶公式ドキュメントを読む
Python の公式ドキュメントには詳しい情報が掲載されています。
❷実際に手を動かす
理論だけでなく、コードを書いて動かすことで理解が深まります。
❸簡単なプロジェクトを作る
電卓アプリや ToDo リストなど、自分で何かを作ると学習が楽しくなります。
サンプルプロジェクト
最後に、簡単な「数当てゲーム」のコードを紹介します。
これを実際に動かしてみてください。
import random
# ランダムな数を生成
secret_number = random.randint(1, 100)
print("1から100の間で数を当ててください！")
while True:
guess = int(input("あなたの予想: "))
if guess < secret_number:
print("もっと大きいです！")
elif guess > secret_number:
print("もっと小さいです！")
else:
print("正解です！")
breakまとめ
このコードを実行して Python プログラミングを楽しんでください。
もし疑問点があればお気軽にお尋ねください！