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Power Queryを使用して Excelで入出庫管理表を作成する


①Power Queryとは?

Power Queryは、Excelに標準で搭載されているデータの取り込み・整形ツールです。

特に、以下のような特徴があります。

データの自動更新
外部ファイルやシートからのデータを定期的に取り込む。

データの整形
不要な列の削除、行の並べ替え、計算列の追加などが可能。

作業効率の向上
手動で行っていたデータ加工を自動化できる。

Excelの「データ」タブから「データの取得と変換」をクリックすることで、Power Queryエディタを開くことができます。


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②入出庫管理表の基本構成

入出庫管理表には、以下のような項目を含めることが一般的です。

この表を作成するために、以下のデータが必要です。

❶元データ
入出庫の記録
(例: CSVファイルや別のExcelシート)
❷マスタデータ
商品ごとの基本情報
(例: 商品名、単位など)


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③Power Queryで入出庫データを処理する手順

Power Queryを使ってデータを整形し、在庫を計算する流れは次の通りです。

❶元データをPower Queryに読み込む
外部ファイルや他のシートからデータを取得します。
❷データの整形
不要な列を削除したり、列名をわかりやすいものに変更したりします。
❸在庫計算用の列を追加
入庫数と出庫数を基に在庫を計算する列を作成します。
❹ピボットテーブルやレポート用のデータに変換
加工済みデータをExcelに出力し、集計表を作成します。


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④実際の操作手順

1) 入出庫データを読み込む
❶Excelの「データ」タブを開き、「データの取得」をクリック。
❷「ファイルから」を選択し、入出庫データ(例: CSVファイル)を選択。
❸Power Queryエディタが開く。

2) データを整形する
❶列のリネーム
「Column1」などの自動生成された名前を「日付」「品目」「入庫数」「出庫数」に変更します。
❷不要な列を削除
不要な情報を含む列があれば、右クリックで削除します。
❸データ型を設定
・「日付」列を「日付型」に変更。
・「入庫数」「出庫数」「数値型」に設定。

3) 在庫列を計算する
「列の追加」タブをクリックし、「カスタム列」を選択。
❷以下の式を入力
[入庫数] - [出庫数]  
「在庫数」と名前を付けて追加。

4) データを出力する
「閉じて読み込む」をクリック。
❷整形されたデータが新しいシートに表示されます。


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⑤応用アイデア

・動的な更新
Power Queryは元データが変更されても、「更新」ボタンを押すだけでデータが最新化されます。

これにより、定期的な手作業が不要になります。

・可視化
ピボットテーブルやグラフを使用して、入出庫データの傾向を分析できます。

・マスタデータとの結合
商品の詳細情報(単位やカテゴリー)を含むマスタデータと結合して、より詳細な管理が可能です。


まとめ

以上が、Power Queryを使用した入出庫管理表の作り方の解説です。

この方法を用いることで、手作業を減らし、ミスの少ない効率的なデータ管理が可能になります。

質問があれば、お気軽にお尋ねください!

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