ChatGPTを使ってPythonのコード作成を簡単する手順
①Pythonを使い始めるための基本的な準備
手順
❶Pythonをインストール
Python公式サイト(https://www.python.org/)から最新版をインストールします。Windows、Mac、Linuxで対応可能です。
❷エディタを選ぶ
初心者には以下のエディタがおすすめです:
• VS Code(拡張機能が豊富)
• Jupyter Notebook(コード実行とドキュメント作成が容易)
• IDLE(Python標準の簡易エディタ)
❸Pythonの基本を学ぶ
基本的な構文を知ることが重要です:
・データ型(整数、文字列、リスト、辞書)
・制御構文(if、for、while)
・関数とモジュールの使い方
スッキリわかるPython入門 第2版 スッキリわかるシリーズ ↓
1. Pythonのデータ型
Pythonの基本的なデータ型は以下の通りです。
数値型
・int: 整数
・float: 浮動小数点数
サンプルコード
x = 10 # 整数
y = 3.5 # 浮動小数点数
print(x + y) # 出力: 13.5
文字列型
・str: 文字列(例: 'hello' または "world")
サンプルコード
name = "Python"
print("Hello, " + name) # 出力: Hello, Python
注意点
文字列同士は+で連結できますが、数値と連結する際はstr()で明示的に変換してください。
age = 25
print("Age: " + str(age)) # 出力: Age: 25
リスト型
・複数の値を格納する配列
(例: [1, 2, 3])
サンプルコード
numbers = [1, 2, 3]
print(numbers[0]) # 出力: 1
numbers.append(4)
print(numbers) # 出力: [1, 2, 3, 4]
辞書型
・キーと値のペアを格納する
(例: {"key": "value"})
サンプルコード
person = {"name": "Alice", "age": 30}
print(person["name"]) # 出力: Alice
2. 制御構文
条件分岐 (if-elif-else)
x = 10
if x > 5:
print("xは5より大きい")
elif x == 5:
print("xは5と等しい")
else:
print("xは5より小さい")
ポイント
インデント(スペース4つ)でブロックを示します。
インデントは必須です。
ループ
for文
リストや文字列を1つずつ処理します。
for i in range(5):
print(i) # 出力: 0, 1, 2, 3, 4
while文
条件がTrueの間、処理を繰り返します。
count = 0
while count < 5:
print(count)
count += 1 # count = count + 1
注意点
無限ループに注意しましょう。
3. 関数
Pythonではdefを使って関数を定義します。
サンプルコード
def greet(name):
return "Hello, " + name
message = greet("Python")
print(message) # 出力: Hello, Python
ポイント
・必要に応じてreturnで値を返す。
・関数名はわかりやすく。
4. モジュールの使い方
Pythonには組み込みモジュールが豊富に用意されています。
モジュールのインポート
import math
print(math.sqrt(16)) # 出力: 4.0
特定の関数だけをインポート
from math import sqrt
print(sqrt(25)) # 出力: 5.0
モジュールのインストール
外部モジュールをインストールするには、pipコマンドを使用します。
pip install requests
サンプルコード
import requests
response = requests.get("https://www.example.com")
print(response.status_code) # 出力: 200 (成功時)
注意点
1.コーディング規約
コードは読みやすく書きましょう。
PEP8に従うと良いです。
2.エラー対処
エラーが発生したらメッセージをよく読みましょう。
3.実行環境
Pythonのバージョンや環境を確認してください。
python3 --versionで確認できます。
・インデントを守る
Pythonはインデントがコード構造を決めるので、エラーを避けるために必ずスペースやタブを統一してください。
・英語に抵抗を持たない
Pythonのエラーメッセージや公式ドキュメントは英語ですが、シンプルな文法なので慣れると便利です。
Pythonプロフェッショナルプログラミング 第4版 ↓
②ChatGPTを活用してコード作成を支援してもらう方法
❶明確に質問する
ChatGPTに対して具体的な課題や要件を提示するのが重要です。
例
・「リストの要素を合計するPythonコードを教えてください。」
・「簡単なWebスクレイピングの方法を知りたいです。」
❷コードをその場で実行する
ChatGPTが提案したコードを、自分のPython環境で実行して確認します。
❸エラーが出たら再質問する
「このコードでエラーが出ました」と伝え、エラー内容を具体的に記載すると、問題解決を効率化できます。
③ポイントと注意点
・小さな問題から始める
大きなプロジェクトをいきなり始めるのではなく、簡単な課題からスタートしましょう。
(例:「足し算をする関数を作る」)
・コードを理解する習慣をつける
ChatGPTが生成したコードを、そのままコピー&ペーストするだけではなく、「なぜこう書かれているのか」を確認することが大切です。
・モジュールの利用を学ぶ
Pythonには豊富な標準モジュールやライブラリがあります。
(例:os, math, pandas)
ChatGPTに「〇〇を使ったサンプルコードを教えて」と尋ねてみましょう。
Pythonプログラミングパーフェクトマスター[最新Visual Studio Code対応 第4版] (Perfect Master 192) ↓
④サンプルコードと例題
サンプル【リスト内の数値の合計を計算する】
# リストの合計を計算する関数
def calculate_sum(numbers):
total = sum(numbers)
return total
# 実行例
numbers = [10, 20, 30, 40]
print("合計:", calculate_sum(numbers))
ポイント
sum() 関数を活用することで、簡単にリストの合計が計算できます。
サンプル【簡単なWebスクレイピング】
import requests
from bs4 import BeautifulSoup
# URLを指定
url = "https://example.com"
response = requests.get(url)
# HTML解析
soup = BeautifulSoup(response.text, "html.parser")
# タイトルを取得
title = soup.title.string
print("ページタイトル:", title)
ポイント
・requests ライブラリでWebページを取得。
・BeautifulSoup でHTMLを解析。
例題
❶例題1
1から100までの偶数をリストにして出力するコードを書いてみましょう。
❷例題2
ユーザーの入力を受け取り、その文字列を逆順に表示するプログラムを作成してください。
❸例題3
簡単な電卓プログラム(足し算、引き算、掛け算、割り算を実装)を作成してみましょう。
⑤経験談や学び
・初心者の頃は、ChatGPTを「補助ツール」として活用しながら、自分でコードを打つ習慣をつけると成長が早くなります。
・エラーは学びの機会!エラーを恐れずに試行錯誤することで、より深い理解が得られます。
・小さなプロジェクト(例:To-Doリストアプリや簡単なゲーム)を作ると、Pythonスキルが自然と身につきます。