【ポエム】YOFUKASHI(仮)
月の明さに目が醒めて
曲がった背中でギター爪弾けば
拝啓友よこぼれ落ちたものは
地位か名誉か肩書かだなんて
くだらねえ草臥れた人生
今夜君に何を歌って聞かせようか
くだらねえされどくたばれねえ人生
なにくそってもひとつ歌っていいかい
太陽とは仲良くもなれず
闇の中でしか月の灯りは見えぬのです
拝啓君の幸せを願うのは
どっか似たようなやるせなさの所為かい?
くだらねえ草臥れた人生
今夜君に何を歌って聞かせようか
くだらねえされどくたばれねえ人生
なにくそってもひとつ歌っていいかい
幸せの裏に孤独を隠し
夢の捨て場に途方に暮れる
揺れる揺り籠あいつが捨てちまった今日に
捨てられなかった歌を聞かせておくれ
くだらねえ草臥れた人生
今夜の事さえ笑って聞かせようか
くだらねえされどくたばれねえ人生
そうやってもひとつ歌っていいかい
なにくそってもひとつ歌っていいかい
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解説
散文に近い
夜中途中で目が醒めて
ひとりギターをぽろんぽろん
そんなイメージ
人生を振り返ると
何だったのかと思う
でもこうだったのだとも思う
たとえ下らなくとも
どちらにせよ引き返せないよな