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川崎フロンターレ歴代外国籍選手列伝 2012-2019

syuです。
流行りの企画に乗ってみようのコーナー(初)。
乗っかり元(?)はコチラ↓


僕が川崎を追いかけるようになったのが2012年~。風間さんが川崎に来たのも同年ということで区切りとしてはちょうど良いだろう(?)人数が多すぎず少なすぎずであれば書いてみよう!と思った次第です。
で、ざっと調べてみたところ17人。絶妙。30人とかなったら多くて大変だけど、10人くらいだと寂しいな。の間を突いての17人。絶妙。
以下、各選手の加入シーズン毎に書いていく。「この年はこんなことがあったな。」そんな振り返り方をしてみてもいいかもしれない。
2012年以前にも多くの功労者達が居たことは承知ですがなにとぞご容赦を。

2012年シーズン

ジェシ 2012年-2014年 出場76試合9ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ブラジルのコリチーバFCから期限付きで3年間在籍していた。
2012年から見るようになった私にとって、川崎のブラジル人ディフェンダーと言えばジェシ。私の中ではファイターという印象が強く残っている。攻撃偏重気味のチームの中でDFを統率してくれていた。
ただ、ジェシのプレー以上に印象に残っているのが人間性。
川崎在籍時も離れた後もチーム・サポーターとの関係を大事にする振る舞いを見せてきたからだろう。特に、OBドリームマッチに出る為に来てくれたり引退時は川崎のサポーターに向けてメッセージを送ってくれるなど、川崎への愛着を感じさせてくれる振る舞いはサポーターの目頭が熱くなったのではないだろうか。川崎在籍中に、ブラジルに残してきた奥さんの体調が悪くなり看病のための一時帰国(レンタルの為契約を切ることもできたであろう状況で)を許可したチームと帰ってくることを願ったサポーター、そして戻ってきてからもチームを支えてくれたジェシ。この3者の良好な関係がいつまでも続くことを願っている。

レナト 2012年-2015年夏 出場136試合49ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ジェシと同様にブラジルはコリチーバからの期限付き移籍で川崎へ。
レナチーニョと言った方がしっくりくる人もいるかもしれない。細かいタッチのドリブルで相手を抜き去り、エリア内で落ち着いて相手を躱してゴールを稼ぐ。中長距離からでも左足で仕留めるプレーも印象的だ。10番を背負いPK・FKのキッカーを務めた彼は間違いなくこの時代の中心選手だった。
2014年から完全移籍となるも2015年夏に中国の爆買いブームの流れもあり広州富力へと旅立っていった。広州富力のオファー以外にも中東カタールからもオファーが来ていたという。

レネ・サントス 2012年
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ブラジルのグレミオから期限付き移籍で加入。
年間通算7試合の出場にとどまり正直殆ど記憶にない。
サポーターの記憶に残っているプレーはアウェイ柏戦での完全なダイブでシミュレーションをとられたことのようで、なんとも残念な思い出だ。
1年で期限満了となり、旧グルジアのジョージア国はFCゼスタポニに移籍。ジョージア国とはまたJリーグとは馴染みの無さそうなところに行ったものだ。その後ジョージア内でもう1クラブへ移り一昨年にブラジルに戻ったようだ。

2013年シーズン

パトリック ‐2013年夏 出場13試合3ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

Jリーグフリークには説明不用の外国籍選手である。
彼のJリーグでのキャリアはここ川崎から始まった。
ブラジルはサルグエイロACから期限付き移籍で2013年シーズンに加入するも同年夏に甲府へと旅立った。その後ブラジルのクラブを挟んでG大阪での3冠を経験し現在の所属であるサンフレッチェ広島へという流れ。
川崎での活躍よりも川崎戦での活躍の印象が強く、昨年のホーム広島戦で決められたゴールが思い出されるので、個人的戦いたくないOB助っ人外国籍選手No.1の称号を勝手に付与している。パーソナルの部分では日本への帰化を目指し勉学の模様をtwitterに投稿するなどで、Jリーグフリーク達からの後押しを受けているのではないだろうか。

アラン・ピニェイロ 2013年 出場13試合2ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ブラジルのECヴィトーリアから期限付き移籍で加入。
昨年までヴェルディで活躍した助っ人外国人だが、川崎では定着できず1年でチームを去っている。川崎在籍時に決めた2ゴールはいずれも天皇杯での高知大学戦であり、プロクラブ相手に結果を出すことは出来なかった。
川崎では主に右サイドでプレー。この年の前線にはレナト・憲剛といった絶対的存在以外にも矢島・小林がおり、さらに後に3列目以降を主戦場とする、森谷・登里・大島なども控える陣容で、自身のポジションを絶対的にすることが出来なかった。その後、ブラジルで1年プレーしてヴェルディで3年、今季からはジェフでプレーをしている。

ロブソン 2013年 出場1試合0ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ブラジルのバイーアから期限付き移籍で加入。
加入当初は19歳でプロキャリアを2年目だったと思う。川崎での出場は天皇杯での1試合のみで、残念ながらなく1年で退団。どう記憶を辿っても印象が残っていないのでかけることが無いのだけど、その後バイーアに戻ってプレー。イランを挟んで一昨年からポルトガルのボアヴィスタでプレーしているそうだ。

2014年シーズン

パウリーニョ 2014年 出場19試合0ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

栃木から期限付き移籍で加入。
4年間栃木でプレーをしてきた後の加入ということで、海外から直接くるルートよりはアドバンテージがあったと思うが、リーグ戦出場14試合中フル出場は4試合にとどまった。主にボランチでプレーし、開幕戦でスタメンを勝ち取ったものの、憲剛・大島のダブルボランチの牙城を崩すことが出来ず1年での退団となった。その後、ジェフ→湘南→松本とクラブを渡り歩き、現在も昇格初年度の松本の主力として活躍している。

2015年シーズン

エウシーニョ 2015年-2018年 出場151試合31ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ブラジル2部のアメリカ-MGから完全移籍で加入。
エウソンの愛称で親しまれ、サイドバックとは思えないゴール数を記録し、相手からしたらサイドバックがなぜそこに!?という意味?でゴールを決めると「そこにエウソン」のツイートがトレンド入りするとかしないとか。
エウソンのゴールで印象的なのは、一昨年のホーム仙台戦でのミドル。
解説の福田さんに「急に仕事した!」と言われてしまうほど、この試合のエウソンはコンディションが悪かったのか動きが悪かった。0-2で1人少ない中での反撃のゴールでその後3-2と逆転したチームの目を覚ます一発だった。因みに、その試合で逆転した瞬間にテンションが上がりすぎた私は後ろのお兄さんに全力ハイタッチをしてしまったのだけど、たぶんその人は仙台サポだった。(メインで見てたのでちらほらアウェイの人もいる)あのお兄さんには本当に心からの謝罪をしたい。
話を戻す。
攻撃面に注目されがちだが1対1での守備が上手くサイドでの守備でも貢献度が高かったことを加えておきたい。2018年終了後に契約面で折り合いがつかず離れることになったが、同じJ1の清水に移籍。同じ舞台で戦えることを嬉しく思う。

アルトゥール・マイア 2015年 出場6試合0ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

2015年夏に移籍していったレナトの代役として急遽獲得をしたのだが、シーズン途中から風間教に染まるには猶予が無さ過ぎたのかシーズン終了後にチームを去ることとなった。
翌年のサッカー界に起きた悲しい事件と言えばシャペコエンセの選手を乗せた飛行機の墜落事故であるが、彼もその事故で亡くなってしまった。
この年の活躍があれば翌年も川崎に残っていたかもしれない。そう思うと残念だ。R.I.P

2016年シーズン

エドゥアルド・ネット 2016年-2018年夏 出場101試合7ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

現名古屋所属で、ネットの愛称でチームやファンポーターに愛された天才肌のレフティー。ブラジルのアヴァイから期限付き移籍で加入し、翌2017年に完全移籍となっている。ブラジルのアヴァイではジェシと共にプレー。彼からの情報がJリーグ移籍の後押しとなったそうだ。
川崎初優勝時の主力として主に大島と組んでボランチでプレーをしていた。2017年の最終節にて、交代でベンチに下がった後は優勝争いをしていた鹿島戦の動向を何度もチームスタッフに確認している姿が多数目撃されている。
テンションなのか何なのか分からないが試合によってプレー精度が乱高下。昨年名古屋に移籍後に川崎と対戦した時は憲剛に執拗に狙われていたのをよく覚えている。味方をも騙すトリッキーな攻め上がりはあの大島・谷口のイケメンコンビを幾度となく困らせた。谷口は「ネットが前に出た時は最悪の場合を想定してプレーする」といったニュアンスの発言をしたとかしてないとか。それでも昨年ホーム鹿島戦のように最前線に出てゴール決めちゃったりするから面白い。

エドゥアルド 2016年-2018年 出場60試合4ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

U-21ブラジル代表歴もあるエドゥアルド。川崎に加入した時点でキャリアの半分以上をJリーグで過ごしていたのは調べて初めて分かったこと。Jリーグのキャリアは鳥取でスタートし栃木→柏→2016年シーズン開幕直後に川崎へ。2016年まではJクラブ全て期限付き移籍であったが2017年に完全移籍を果たしている。加入初年度こそ年間35試合に出場したものの、翌2017年シーズンでは、奈良かエドゥかローランドか。といった谷口の相棒競争が勃発。徐々に出場機会が減っていき2019年より松本山雅へと完全移籍している。

チョンソンリョン 2016年-現在 出場120試合

ソンリョン。西郷どん。鈴木亮平など様々な愛称を持つ元韓国代表の大型GK。J1リーグ2連覇に貢献し2019年現在も正守護神としてプレー。通算防御率といったなんとも野球観のある個人スタッツだが歴代No.1の数字を持っている。
チームカラー的に足元がめちゃ上手くてエリア外でのプレーをしそうという印象を持たれがちだが、エリア外でのプレーは殆ど無いといっていいくらいに外には出ない。その代わりシュートは絶対止めるマンとしてチームを後ろで支えてくれる。
その年の戦い方にも寄るので一概に比較は出来ないが、ソンリョンが加入する前後でシーズンの失点数が10点以上も減り、その後も右肩下がりの数字を残し続けている。(参照元:Football LAB)外国籍選手でありながら副キャプテンとしてチームを引っ張る存在でもある。

2017年シーズン

ハイネル 2017年 出場26試合3ゴール
参照元:川崎フロンターレ公式HP

ブラジルのポンチプレッタから期限付き移籍で加入。
ドリブラーとして主に右サイドでプレー。足元で受けるだけでなくスペースに走りこんで得点に直結するプレーもよく見られていた。何気にサイド突破してクロスからもチャンスになっていた気がする。
シーズン序盤は途中出場も含めればほぼ毎節ゲームに出ていたが、三好・長谷川といった若手の台頭により後半以降はホーム仙台戦のみとなっている。
残念ながら1年でさよならになってしまったが2019年に広島に加入。先月の浦和戦ではJリーグ復帰後初ゴールも決めている。

2018年シーズン 

カイオ・セザール 2018年夏-現在 出場2試合0ゴール

ブラジルのトンベンセから2018年夏に加入。昨年は出場機会がなく、翌シーズンへの準備期間であり秘密兵器として隠された存在だと思っていたが、今季もACL蔚山戦とJリーグは松本戦の2分間の出場のみ。隠された状態が続いており、吉本の秘密にされ続けた秘密兵器ペナルティ的なポジションになりつつあるかもしれない。身長が193㎝で大柄というのもあるが、ピッチに立つと自然と視線が向いてしまう。人を引き寄せる魅力があるのかもしれないがそれもまだ隠されている。今後の陽の目を浴びる機会はあるのか。

2019年シーズン

レアンドロ・ダミアン 2019年-現在 出場16試合7ゴール
参照元:1 2

今季の補強の大目玉。ロンドン五輪ブラジル代表金メダリストであり同大会得点王のビッグネーム。ブラジルの名門サントスからの完全移籍での加入となったのだが、昨年はレンタル先のインテルナシオナルでプレー。前所属元のサントスには2014年から所属していたが、2015年-2018年はレンタルで4クラブでプレーをしており、不遇の時を過ごしていたのかもしれない。
開幕当初はチームとして高さを意識して活かそうという印象だったけれど、最近はポストプレーヤーとして前線で納めてからのタレントだらけの2列目との連携を深めてきている。試合の中で連携を深めようということなのかJリーグ・ACL合わせて16試合に出場しているがフル出場は僅か4試合。その中での7ゴールは流石の一言である。前線からプレスをかけることを厭わず周りとズレてしまうことも散見されるのだけど(笑)
川崎史上No.1ビッグネームは、新体制発表会のダジャレを忘れ去り、徐々に本領を発揮し始めている。

マギーニョ 2019年-現在 出場5試合1ゴール 
参照元:1 2

エウシーニョの代役として2019年よりヴィラ・ノヴァFCから加入。
ゼロックス・開幕戦と立て続けにプレーしたがその後約3か月出場機会を得られず。先月のアウェイ大分戦で久しぶりのスタメン復帰をしJリーグ初ゴールで勝利に貢献。翌節の浦和戦では途中出場を果たし徐々にポジションを取り返しつつある。
スピードが武器でサイドバックながらそれを活かして右サイドを突破し、得点に絡むプレーを期待されている。守備面での課題が散見される場面もあるが、攻撃面での活躍で収支を保てるようであればスタメン定着もそろそろかもしれない。

ジェジエウ 2019年-現在 出場5試合0ゴール
参照元:Football LAB

ブラジルのパラナ・クルーベより期限付き移籍で加入。
ジェジの愛称で親しまれる大型DFは身長186㎝。絶対もっとあると思う。
ACL未登録であるため(なぜだ!?)国内のみの出場。デビュー戦は5月のホーム仙台戦。奈良の長期離脱を受けての出場となったのだが、自慢のフィジカルで来たボールを全て跳ね返し右サイドで相手をシャットアウトする衝撃デビューとなった。(左サイドからゴールは奪われたのだが)
ただ身体がデカイだけでなく相手のサイド突破に中から追い付けるスピードや、プレッシャーを受けながらも正確にボールを扱える足元の技術も強み。
ロングレンジのパスはまだ見られないが、そこまで出来たらチートかもってくらいハイスペック。
なぜ日本に来たのだろうか。という疑問はさておき、契約期間は2020年1月1日までなので、すぐにでも完全移籍のオファーを出すべきだ。急げ!

こうして並べてみるとブラジル人だらけ(笑)
2012年以降という縛りもあり風間時代が大半なので、1年でいなくなってしまう選手も多かった。調べてみて分かったことだけど、17人中12人が期限付き移籍での加入。ここらへんはチームとしてのリスクヘッジだったのか。Jリーグとしてそういう風潮があるものなのか。結構気になってるので、全クラブの外国籍選手列伝を読んでみたい。みんな書こうぜ!

冒頭で書いた通り、読みながら各シーズンの思い出も蘇ってきただろうか。
これを読んでくれた川崎サポーターの大半がきっと私よりもサポーター歴が長いんじゃないかと思う。なので、こんな選手だったよ!とか、もっとこんな一面もあるよ!とか、私に向けて発信してくれても構わないし、仲間内でもなんでも話のネタになってくれれば嬉しい。
もっと言えば、2012年以前のものを書いてくれる人がいたら更に嬉しい。
今回はこの辺で。それでは。


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