【マッチレビュー】18-19 コパデルレイ5回戦2ndleg セビージャ対アスレティックビルバオ
さて、今週はセビージャ対ビルバオの1戦を振り返ります。
両チームのリーグ戦での戦績は1月23日現在で
セビージャは勝ち点33の4位。3位レアルマドリーとは3差、5位のアラベスとは1差の位置にいます。
ビルバオは勝ち点23の14位。降格圏内とは3差と苦しいシーズンとなっています。
今回の目次はコチラ
●スタメン
●セビージャのビルドアップ×ビルバオのビルドアップ阻止
●セビージャの崩し×ビルバオのセットDF
●セビージャのビルドアップ阻止×ビルバオのビルドアップ
●セビージャのセットDF×ビルバオの崩し
●感想
●スタメン
セビージャの基本ポジションを3列表にすると3-5-2
WBの位置次第では5-3-2。大外のレーンをWBに任せる形でした。
ビルバオは4-2-3-1。ここはボール保持と非保持によって可変する形。
後程触れます。
●セビージャのビルドアップ×ビルバオのビルドアップ阻止
セビージャはビルドアップ時にはWBが高い位置を取らず、DFラインと中盤ラインのちょうど中間あたりの高さをキープ。WB以外は基本ポジションから大きく動くことはありませんでした。
対するビルバオは相手の3CBに対して1トップ2SHがあたり、トップ下はアンカーをマーク。IHにはCHが付くように立ちピッチ全体でマンマークとなっていました。ただ、SBの位置はやや低め。相手の2トップに対して2CBで同数でしたのでここを警戒してかあまり高い位置を取ることはありませんでした。
フィールドプレイヤーはほぼ全員捕まっている状態で前に蹴っ飛ばすしーんもありましたが、弾道低めのGKをIHにあててCBが拾って前進というシーンがいくつか見られました。
セビージャはビルバオのプレスに対して真ん中のCBがアンカーと同じ高さに上がります。ビルバオはCFがCBについていくよりはGKにつくような立ち位置になっていたかと思います。SHはCBを見る状態のまま、WBをSBが高い位置に上がらない為に2対1の状態に。そしてセビージャの真ん中のCBが上がったことでIHがやや外寄りに開きます。CHは中央が薄くなるためにIHについていけずやや浮いた状態になりました。
IHかWBにボールが届き、かわされるという形が多くありました。
●セビージャの崩し×ビルバオのセットDF
セビージャは2トップの1人がSB寄りに立ち、ゆっくりボールサイドに寄ることでSBを引き連れて逆サイドにスペースを作っていました。
そこにWBが走りこんでサイドからチャンスを作ろうという狙いだったと思います。
サイドからのクロスって流れになりがちで、エリア内では2トップともにニアに入り気味。ファーには逆サイドのWBが入り込んでました。
・セビージャのネガティブトランジション準備
崩しの局面からボールロストしたときのビルバオのカウンターに備えた立ち位置ですが、3CBのうち左CBがアンカーと同じ列に上がります。
左サイドにボールがあるときは、アンカーが中央レーン・CBがハーフスペースに入り危険なエリアをケアしていました。
右サイドの場合はアンカーはハーフスペース・CBが中央レーンに入る動きをしていました。
●セビージャのビルドアップ阻止×ビルバオのビルドアップ
ビルバオはボール保持時は、2CBに対して相手が2トップの為にCHが1列降ることで数的優位を作ります。そしてSBが中盤ラインにまで上がり、それに合わせてSHが内側に入るので、3列表記にすると3-4-3のような位置取りに変化していました。
セビージャはそれに対してIHがついていくことで3対3に。
アンカーはトップ下とデート。
CHを降ろしても数で優位を作れないビルバオは、トップ下はCB-SB間まで降りてボール出しを行いました。さすがにそこまではアンカーもついていけませんでした。途中からIHがトップ下に当たるようにもなりましたが。
●セビージャのセットDF×ビルバオの崩し
ビルバオは前進した後も、3-4-3の状態のまま。
セビージャもIHを上げてCHへのケアをしていました。そこからサイドにボールを散らすか、1列前のトップ下に縦パスを出す形が多かったです。
トップ下はビルドアップ時にCB-SB間に降りて、前進に成功してからはCHと同列に上がります。相手のアンカーにつかれる時間が長くありましたがIHとアンカーの間で受ける動きが見られました。
ここで受けると、セビージャはCBが潰しに前に出てケアをされていました。
このシーンのように、真ん中から侵入というよりはサイドからクロスという流れが非常に多かったです。
中はニアに寄ることが多かったですが、得点シーンではDFラインからやや離れるところからフリーでシュートを打ち、ゴールとなりました。
●感想
1stlegから続けて見ましたが、ビルバオがセビージャのDFを崩すシーンは少なく感じました。基本的なやり方は変えることは無かったかなと思います。
セビージャは1stをアウェイで3-1で勝ったことで、落ち着いて試合に入れていた印象でした。セビージャは両WB以外の8人(GK含めると9人)で中央~ハーフスペースに効率的に選手を配置して攻守に自分たちのペースで進められていたと思います。ポゼッションも46%と相手を下回っていますが、これもポジショナルプレーかなと思います。ポゼッション≠ポジショナルプレーというものを感じられる試合でした。
余裕があったら1stlegの感想も追記しようかなと思います。
一先ずこれで終わりにします。それでは。
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