2025年問題より2027年問題?

2025年問題をご存知だろうか?

2025年問題とは、日本で一番人口の多い団塊の世代が、この年以降全員75歳以上の後期高齢者となる。これにより大病を患ったり介護を必要とする人が本格的に増え始め、介護職が人手不足になったり医療費の増大によって社会保障費がひっ迫するとされている問題の事である。

また、74歳までは前期高齢者と呼ばれ、それまではパートなどの再雇用などで働く団塊の世代も比較的多かったのだが、後期高齢者となる事で非正規としても労働市場から抜け始め、色々な職種で人手不足が深刻化するとも言われている。

また余り知られていないのだが、2025年は二番目に人口の多い団塊ジュニア世代も全員50代になる。その辺りからこの世代も親の介護問題に直面し、介護離職をする人が急増する事で経済に悪影響を及ぼすとも予想されている。

私はこの問題を知った時、日本はいよいよ転覆しそうだと思ったのだが、本格的にこの問題が顕在化し始めるのは2025年ではなく2027年以降ではないかと感じた。

団塊の世代は一般的に1947年~1949年生まれを指し、団塊ジュニア世代は1971年~1974年生まれを指すことが多い。

だが日本の人口動態統計のデータを見ると、それより2~3歳下の世代までベビーブームの余波が続いており、ベビーブーム程の出生数ではないにしても、まだ他の世代と比べると比較的人口の多い世代なのがわかる。

例えば、団塊の世代は1949年までとされるが、1952年まで出生数は200万人を超えていた。同じく団塊ジュニア世代は1974年までとされるが、1976年まで出生数は180万人を超えており、現役世代の中ではまだ人口が多い世代である。

つまりこのベビーブームの余波の世代を含めると、少なくとも2027年頃まで、75歳以上の後期高齢者人口の増加と50歳以上の中年人口の増加の勢いは続くという事である。

なので今から3年後の2027年に、日本は本格的に老いた国になり社会の変革を迫られる節目の年になるのではと感じている。

一体この年以降日本社会はどうなっていくのだろうか?社会保障費のひっ迫により、私のような病気や障害を抱えた弱者は切り捨てられる方向へと進んでいくのではないか?

人口減少のスピードも加速し、街中が中年と年寄りであふれ、人手不足により公共サービスも陳腐化・削減されていき、あちこち廃墟だらけになり社会全体の活気はどんどん失われていくのだろう。

自分で書いていて憂鬱な気分になってきた…。これがわずか3年後にやってくるなんて…。将来が恐くてしょうがない。(涙)

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