男はつらいよ…
皆さんは、もし生まれ変わったら男と女どちらに生まれたいだろうか?
有り得ない事だとわかっていても、一度は考えたことがあるのではないか?
私はもし生まれ変わるなら、絶対に女で生まれたい。男として生きるのが辛すぎる。その理由は色々あるのだが、中でも一番大きな理由は「弱者である事が許されない」事だ。
まず、男性は基本的に競争の生き物である。それ故に「弱い」事が許されないのだ。
女性は子供を産むことが出来る「特権」を持っている。いわば身体が資本なのだ。なので男性ほど「強さ」を求められる事はなく、強者であろうと弱者であろうと、どちらも需要がある。
しかし、男性は子供を産めないので身体が資本とはならない。なので、「強さ」を求められる。昔なら獲物を捕る力、現代は経済力(稼ぐ力)である。
なので、弱い男(力が弱くてなよなよした男や低収入な男など)は全くと言っていいほど需要がない。故に異性からはモテないし、同性からも簡単にからかいやイジメの標的にされる。
なので私のような何らかのハンディキャップを抱えたいわゆる弱者男性は、それだけで人生において大きな不利を強いられてしまう。
今の職場に入社する前に、私はA型就労移行支援事業所に通っていた。そこでは色々な障害(言語障害や軽度の知的障害、うつ病や統合失調症などの精神障害)を抱えた人達が働いていたのだが、男性がほとんど未婚なのに対し、女性は既婚者が多かったのだ。
「障害があって辛い」とか「生き辛さを抱えている」とか言いながら、結局「夫に養ってもらっている」とか「今では彼に救われている」など、女であるが故に「理解ある彼氏君」に支えられているパターンが非常に多いのだ。
つまり、発達障害や精神障害などを抱えた女性でも若ければそれだけで価値があり、恋愛対象として見られる可能性がある。しかし、男性の場合は「弱そうで生理的に受け付けない」と排除されてしまう。
結果として社会的に孤立していき、最悪ホームレスや自殺に追い込まれる人も少なくない。実際ホームレスの9割は男性だし、自殺率も男性の方が2.5倍ほど高いというデータがある。
なので私は女性に生まれたかったというのが本音である。もちろん女性特有の辛さというのもあるし、隣の芝生は青く見えるだけなのかもしれないが、それでも若いうちは恋愛や結婚できる可能性があるだけでも非常に羨ましく感じる。
弱者男性やKKO(キモくて金の無いオッサン)はその可能性や選択の余地すら無いという事を忘れないで欲しい。