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Yell note :Page16 Apollo Bay Presents Reading Live「シスターズ4~この世界は平和かもしれない~Part 2」感想

「お前らのやってることは、全部すべてまるっとスリっとゴリっとエブリシングお見通しだ!」
ワニブックス出版 ドラマ「TRICK」関連書籍より

というわけで(脈絡無し)Apollo Bay所属の声優さんが出演するReading Live(3月27日、28日で4公演開催)の初回公演に行ってきました。

この日の前の土日はアニメジャパンに参加して入場待機列で寒さに震えていたのもあり、疲労が丸々残っている体には九段下の坂が死ぬほどキツかった…。まともに桜を見る余裕すらないほどに…。

それはさておき。フレッシュな面々で行われた今回の朗読劇、当日の模様をお伝えしていきますよ。
ちなみに私は荒井さんと吉武さん以外のキャストについてはほぼ前提知識がありません。また、ネタバレ回避の意味もありストーリーの核心には触れませんのでそのつもりで(単にめんどくさいからでもある)。

1.参加イベント概要

・イベント名
Reading Live「シスターズ4~この世界は平和かもしれない~Part 2」
・開催日時
2023-3-27 (月) 14:00~15:35頃(アフタートーク含む)
・開催場所
科学技術館 サイエンスホ-ル(東京都)
・出演者(順不同、敬称略)
青山なぎさ、荒井瑠里、株元英彰、駒形友梨、鈴原希実、吉武千颯
・syuの位置
13列目上手側指定席
・備考
客層は9割方ラブライバーというかリエラーだったのではなかろうかと思ってみたり(たぶん当たってる)。

運良く目当てのグッズはあっさりコンプできました

2.本編感想

①あらすじ

駒形さん:月菜(しっかり者の長女)
青山さん:夏姫(ヒーローに憧れる次女)
荒井さん:二千楓(理論派の三女)
吉武さん:白音(中二病に罹患中の四女)
鈴原さん:まこ/貴城ゆりあ
株元さん:ひろ/梶浦マネージャー

三姉妹探偵とか四姉妹探偵とかのドラマって昔やってませんでしたっけ…?という既視感もありつつ、基本的には昨年開催のPart1と同様のフォーマットで行われたとのこと。そういや配信見てないや。
劇はショートストーリー2本と歌唱パートという構成でした。それぞれの事件の内容は「年配者から探し物の依頼」、「若手女優から身辺警護の依頼」というもの。

荒井さんがラジオで紹介していた見どころ「シスターズ4だけど女性キャストが5人」「リーディングライブということで歌もある」というポイントに注目していました。

②脚本について

前後半各30分というボリュームが、良くもあり悪くもあり……という非常に評価が難しい点。

良い面:とにかく話の流れがわかりやすい。キャラの役目が明確。
悪い面:容易に展開が読めてしまい謎解きパートがやや蛇足感。

特に前半で「容疑者登場⇒二千楓の推理パート(客へのミスリード)⇒月菜による真相パート」という流れをやって後半の事件でも同じ流れを繰り返すので、それを水戸黄門的な王道と見れるかどうかで評価が変わるんじゃないかと。
私の場合は後半の事件で「脅迫文に誤字がある⇒梶浦マネからゆりあに『国語ドリルをやったか』というLINEがきた」という時点で犯人がわかってしまい(さすがに動機まではわからなかったけど)、その後の展開がやや冗長に感じてしまったところはあります。

これなら1時間かけてもう少し複雑な事件を描いてほしかったのですが、色んな事情で難しいんだろうな~と……(精一杯のオブラート)。

③印象的だったシーン

単純に「見に来てよかった」と思えたのは株本さんの演技を見れたからですかね。
以前から「Apollo Bayの天の声」としてお馴染みだったんですが前半の青年役、後半のマネージャー役とガラッと印象が変わるのもよかったですし、女性陣の声が柔らかめ・可愛らしい系だったのもあり張りのある株本さんの声で舞台が一気に引き締まっていたと思います。
後半のネタばらしシーンでゆりあを叱咤する場面は思わず感動してしまいました。

BGMについては何と生演奏ということで舞台端でピアニストさんがスタンバイ。セットや小道具がほぼ無い舞台上の空気感や登場人物の心理状態をとても的確に表していたと思います。というか、まるで歌のように「BGMに合わせて役者が演技している」と思ってしまうほど。コミカルさやシリアスさもグッと引き込まれました。

歌パートについてはミュージカルみたいに劇中で「急に歌うよ~」になると思ってたら明確に分かれていたのが意外でした(というかそもそもミュージカルじゃない)。
女性陣5人についてはゲームやアニメのキャラクターを背負わない声優さん本人としての歌唱を聴くのは初めてだったのでレアな経験でした。
特に吉武さんは歌っている最中ずっと満面の笑顔だったのでハッピーな雰囲気が客席にも伝わってくるようでした。可愛い。そういえば3月28日はお誕生日だったんですよね。おめでとうございます。

3.女性キャスト感想

①駒形友梨さん

Apollo Bayの配信番組ではなぜかメンヘラキャラが定着している駒形さん。ミリマスでの演技を知らないのでどんな感じなんだろうと思っていましたが、井上喜久子さん的なお姉ちゃんオーラがとても印象的でした。
アフタートークでは鈴原さんを(無意識に)威圧していた疑惑が。果たしてちゃんと打ち解けられたのでしょうか…。そして生歌が柔らかくも力強くてビビりました。さすがの歌唱力です。

②青山なぎささん

青山さんが次女役というのも意外といえば意外だったんですけど、すごく外連味のある声をしてるなーというのが第一印象でした。普段ラブライブキャストとして活躍してるらしいというアイドルのイメージをいい意味で裏切ってくれたというか。
前半部のまことの絡みや「夏姫スプラッシュー!」のかけ声とともに梶浦マネを殴り飛ばす場面などは、お客さんからも笑い声が上がっていました。

③荒井瑠里さん

リエラーの皆さんに対しては「伊達さゆりさんのイベントや番組に声で出演してる人」と紹介した方がわかりやすいかもしれないですね。
探偵ドラマを髣髴とさせる長い説明台詞に挑戦!…したものの「仏壇の後ろにある娘さんの〜」という台詞を「ぶつださんの後ろにある〜」と言ってしまうクリティカルミス。アフタートークでめちゃめちゃ擦られてましたけどおかげで荒井さんのキャラクターをお客さんに知ってもらえてよかった…かもしれない。名乗りのシーンで真っ直ぐに前を見据える体幹姿勢がカッコよかったですよ。

④吉武千颯さん

この朗読劇の前の週に某イオンモールで行われたフリーライブを見てたんですけど、その時の可愛い雰囲気からうって変わって生意気そうな僕っ子を演じてるいました。特に夏姫と話している時にちょいちょいドヤ顔をキメていたのが面白くて、台詞のみならず表情の演技でも楽しませてくれました。
そしてブラッディヴェロア様…実在したのか…。最初聞いた時に「なんて??」って聞き返しそうになりました。

⑤鈴原希実さん

女性声優さんって小柄な人が多いですけどこの人はさらに際立っていて、最初登場した瞬間ほんとに中学生が出てきたのかと思いました…(失礼)。ていうかまだ二十歳なんですね。そりゃ株元さんも「愛おしい!!」とか言っちゃうよ!
前後半で別の二役を演じるというのは大変だったと思いますが、特に後半の女優役では心中の二面性が上手く表現されていたと思います。自分のキャリアとも重なる部分が多かったのかもですね。

4.まとめ

こんな感じで全体を振り返ってみました。今回はグッズにパンフが無かったのが残念でしたね〜。私のようなレポート勢とっては必須の資料なのでぜひPart3ではラインナップをよろしくお願いします!
そして今回披露された2曲についても音源化や動画の配信など検討してみてほしいです。上でも書きましたけどこのメンバーでの歌唱は本当にレアなので!

それでは続編に期待しながらお別れです。謎は全て解けた!