[聲の形]真柴が川井さんにたとえ話をしたのは何故?
基本的には公式ファンブックに書いてあるとおりですがいくつか信者的な補足を入れます。
大前提として真柴は自分を客観視した時自分はどうも普通じゃないぞ?ということには薄々感づいているため「普通だと思いたい」という部分があります、また人は傷つけ合うのだからある一定以上には近づかない方が利口であり「それが普通の対応」と思っています(ここまでは公式設定)
さて真柴の考える普通とは、いじめ被害者だった自分は加害者をどんな風に傷つけてもいいし、いじめをするやつは皆クソでそいつらの不幸を願い続け僕は「普通」で「当たり前」であり、糞の子供がクソであることを証明することで僕はやっぱり被害者の立場であり、やっぱりどんだけ加害者を不幸にしたいと願おうが、殴りつけようが、いっそのこと気が向いたら刺し殺したって問題ない、そして人が裏切る以上ある一定以上に強い絆で「結ばれない」方が良いと思いたいのが真柴です。
さて、そんな事で悩んでいるマーシーは自分が普通であることを相対的に「変な人」と比べることで「自分は普通だ」と確認するため変な行動ばかりとってクラスから浮いている「変な人」代表の将也に近づきました。
そして川井の暴露により将也が「変な人」つまり普通から外れた人であり、自分は「普通の人」であることを確認できて真柴はとてもとてもすっきりした夏休みを過ごしていたんですね、多分そりゃーもう快適な夏休みだったでしょう。
(自分から友達を誘わないので一人で花火見てますけどね
屋台でバイト中の島田には広瀬が彼女つれて会いに来て一緒に花火みあげてるのとは対照的ですね)
しかし、そこに将也が硝子を助けようとして川に落ちたことを聞きます。
さらにはいじめ被害者としてシンパシーを感じていた硝子から「みんなで映画作りを再開しませんか?」「私が壊してしまったものを取り戻したい」と言っている姿を見せられたんですね
真柴はそこで困惑します「将也と比べて自分は普通♥」と思っていた自分の浅はかさを、「普通ってなんだったけ?」と再考する程度に。
そして真柴は将也がいじめの主犯であると同時に、隣で「私は純真無垢で普通の可愛い女の子♥」などと思っている実態は「いじめ共犯者である」と真柴の内心では断定している川井に昔ばなしをする
というシーンですね。
なので「何故」あの自分の過去の話をしたのか?という質問に対しては
いじめ加害者の片割れである「川井みき」を通して自分の「いじめ体験」とはなんだったのかを見つめ直し「普通」とは何かを再考するために聞いています。
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