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チェコ買い付け日記2023⑧「プラハの宿とその街とスーパーマーケット」
プラハにやってきました。ブルノでは短く詰め込みすぎた日程でしたが、ここから10日間は比較的ゆったりした日程を組んでいます。
泊まるのはやはりホテルではなく普通のアパート。中心部からトラムで20分くらいです。
のんびりした住宅街というわけではなく、あまり裕福な人が住む場所ではなさそうですが、特に治安が悪いというわけでもなく、至って普通の街です。
ただ、あまり外国人観光客が来るような街ではないので、特に年配の人にはじろじろ見られることが多いような気がしました。
ブルノもそうでしたが、建物の入り口はオートロックで、ドアの外側からは鍵がないと入れないようになっています。建物は6階か7階建てで、真ん中の螺旋階段を囲むように部屋が並んでいます。その螺旋階段の中に透明なエレベーターが付いていました。
古い建物を時代の進化に合わせて使いやすく、でもできるだけ見栄え良く改良して使い続けようという意思が感じられて羨ましいです。
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今回の旅ではホテルではなくアパートに泊まってみよう、と決めていました。値段は同じような場所にあるホテルとそう大きくは変わらないのですが、中心部から少し離れた分、かなり広い部屋に泊まることができました。スーツケースや買ってきた本を広げられる広さです。
買ったものは宿で店ごとに分けてレシートと一緒に写真に撮っておくので、ある程度の広さがあると助かります。この日記やウェブストアの紹介文のように、後で何か文章を書くときにこの写真が役立つのですが、旅の後半は疲れてそれを怠ってしまいました。そして今になってそんな自分を悔いることになるのです。
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アパートからトラムで1駅、歩いて10分ほどのところにLidlというスーパーマーケットがあります。初日はLidlに買い物に行きました。
小さい買い物かごは床を滑らせて使うもの。
私の行った店舗はそんなに大きくはなく、日用品は必要最低限しかありませんでしたが、なぜか値引きコーナーが充実していました。靴下やTシャツがカゴに無造作に入れられていたり、食器や電化製品が並んでいたりと、無秩序な棚が向かい合わせで1列、かなりの場所を占めていました。
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食品はある程度は揃うようで、ハムやチーズ、乳製品などは種類が豊富です。ホテルではないので朝食が付いていないため、パンにハムとチーズとディップを挟んだものを朝食にしようと思いましたが、どれを選べば良いのか迷います。
よく見るとパッケージにチェコの国旗のマークがついていて、これはチェコ国内で製造されたもの、ということのようです。せっかくなのでハムとチーズはこのマークがついているものの中から。チーズはブルノのチーズビルを思い出しながら選びました。食品に関しては国産であることは日本と同様にチェコでも推奨されているようです。
EUなので他のEUの国で製造された物もたくさんあり、パッケージのお菓子などはドイツやイタリアなど他の国のものをよく見かけます。日用品、生活用品ではチェコ語以外にもドイツ語やスロバキア語、フランス語、イタリア語など10以上の言語で説明が書かれていることもあります。大抵は英語表記もついていますが、中にはいくら探しても英語の説明がない物もあり、そういえばイギリスがEUを離脱したことで英語を第一言語にしている国は無くなったことに気が付きます。
そうは言っても、英語が共通の言語として機能していることはわかっているはずなのに、商品説明に英語を入れない…。EUを離れていったイギリスに対する恨みのようなものを感じるのは私だけでしょうか。
Lidlに行ったのは初日だけで、中心部から帰ってくる途中に巨大なTescoがあり、そこで買い物を済ませて帰ってくることがほとんどでした。
パン売り場だけで50㎡以上はありそうな巨大な店舗。お寿司も個別のショーケースで売られていました。
どのコーナーも種類が豊富ですが、ビールは日本とは比べ物にならないくらい売り場が広い。さすがビール大国です。
もちろんいろんな種類のビールが売られていますが、日本のスーパーのようにたくさんの種類を少しずつ並べているのではなく量が多い!500mLの6缶パックが山と積み上げられていたり、2Lのペットボトル!の6本パック!もありました。ペットボトルは一人で飲むのか、それともさすがにパーティーのようなときに大人数で開けるのか、などと要らぬ心配をしてしまいます。
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それにしても驚くのはその値段で、2Lのペットボトル6本パックは54czk(約350円)、500mLの6缶パックは大体20czk(約130円)、チェコで一番有名なピルスナー・ウルケル500mLの6缶パック×6パック、つまり36本でTescoの会員だと184czk(約1200円)…。(※訂正があります)
ちなみに写真の2LのペットボトルBRANIKはプラハの地元のビールで、プラハではかなり安いブランドのようです。
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よく「チェコではビールが水よりも安い」と言われます。私はレストランでビールを飲むことが多いし、宿で飲むために買うとしても1本ずつしか買わないので、今この文章を書きながら改めてびっくりしています。
ブルノの中央駅で買った500mL入りペットボトルの水の値段が25czk(約160円)でした。駅の中の売店なので少し高かったとは思いますが、ビール6缶パックよりも高いことになります。
「チェコではビールが水よりも安い」というのは本当でした。
※訂正
ごめんなさい、私の勘違いで、6缶パックの値段だと思っていたのは、それぞれの1本の値段でした。
日本だとパックになっているものはパックのまま買うので、その感覚でいたのですが、チェコではパックになっていてもそこから1本ずつ取って買うようです。もちろんパックでも買えますが。
2Lのペットボトル入りビールは1本54czk(約350円)、500mLの缶がブランドにもよりますが20czk(約130円)前後、ピルスナー・ウルケル500mLは少し高くて1本30czkちょっと(約200円)くらいです。