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チェコ買い付け日記⑯「金曜日の夜」

夫が来ました。
当初は全くの一人旅の予定でしたが、「仕事が入っていないから行きます」と連絡が来て3日後、彼はプラハへやって来ました。
「仕事が入っていない」という部分に一抹の不安を感じますが、心強くなったことは確かです。

小さなアンティークショップに入った時のこと。
買い物の後、店のマダムが「日本人か?」と聞いてきました。
そうだと答えると、マダムのいとこが日本人と結婚して日本に住んでいると、写真を見せてくれました。
満開の桜の下で写真に写るチェコ人男性と日本人女性。
日本の春は桜が綺麗なんだと伝えると、もちろん知っていると返されました。

マダムにはもう一人、日本人の男の子の友達もいるのだとか。
店で古い時計を買ってくれた男の子が後日店の前を通ったので話しかけると、チェロの勉強で日本から留学してきているらしい。
それから友達になったようです。
彼の演奏を動画で2曲聞かせてくれました。
チェコに留学するだけあって素晴らしい演奏。
10日後に彼のリサイタルがあるのだけれど、あなたはいつまでチェコにいるの?と誘ってもくれました。
私はその時はすでに帰っているので残念だったのですが、こんなとき自分の拙い英語に歯痒い思いをします。

この日の夜は丘の上にある修道院醸造所へ。
昔から修道院とビールは仲が良いようです。
散歩がてら歩いて行きましたが、かなりの勾配です。
何度か休憩しながらゆっくりと登る私の横を、観光用のかわいい乗り物が追い抜いて行きました。

プラハ城行き観光乗り物

かなり登っただけの事はあります。
修道院はプラハ城に近く、プラハ市街が見渡せる眺めのいい場所です。
近くに世界一眺めがいい、という噂のスターバックスもあります。
通りかかった時間はすでに閉店していました。

プラハ 夕方丘の上から2-2

ようやく暗くなった夜のプラハの街を歩きます。
黄色い光の街灯が照らす石畳の街です。
有名なカレル橋に近づくと急に人が増えました。
金曜日の夜は観光客も増えて賑やかです。
橋を渡った先の旧市街は、この4日間で一番混雑していました。

プラハ夜 橋と川と夜景


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