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はじめまして!~自己紹介前編~

noteをご覧いただきありがとうございます。
システムフリージアで事業部長を務めています渡辺です。
今回は自己紹介として私の経歴をご紹介したいと思います。
私はシステムフリージアで営業も担当していますので、どんな人間が仕事を取ってくるのか、エンジニアの皆さんにとっては興味がある部分だと思いますので、参考にして頂けると嬉しいです。


駆け出しエンジニア

はじまりはN60-BASIC

私のエンジニアライフは遡ることうん十年、小学生時代になります。
その時代はまだインターネットなど存在せず、当然スマホもなければPCがある家もまだまだ希な頃です。
私の友達のお父さんがPC8001というパソコンを買ったと聞き、遊びに行ったついでに見せて貰ったことがありました。
いつかは欲しいなぁと思っていましたが、小学生のお小遣いで買える訳もありませんでしたが、たまたまPC6001というパソコンが中古で2万円で売っていました。お年玉を毎年貯めていた私はここぞとばかりにそのお金を(親から)引き出し購入しました。
親にしてみれば使い込んでいたお年玉を引き出されたのは痛かったでしょうw
最初は音楽演奏させたりしていましたが、BASICマガジンという雑誌に出会いプログラミングに出会いました。
BASICという言語は実にシンプルでプログラミングの基本となる『順次・分岐・反復』を思う存分勉強させて貰いました。
そしてここに自信過剰な少年が誕生するのですw

自称出来る男、会社へ

小さい頃から就職はコンピュータの業界に!と決めていた私は高校を出るとすぐにシステム開発の会社に入社します。
入社すると最初の3ヶ月はプログラミングの研修があります。
既にBASICマスター(自称)となっていた私は意気揚々と研修に臨みましたが最初の数日で早速躓くことになります。
変数って何?www
そこで鼻を折られた私はその後謙虚に勉強し、当時の課題だったCOBOLの卒業課題も無事に終わらせる事が出来ました。
人間、天狗になるといいことはないと教わった出来事でした。

現場の荒波

研修が終わると現場に配属になります。
当時、システム開発の仕事と言えば大手の基幹システム構築か銀行の「第2次オンライン」と呼ばれるものが多かったように思います。
私は親会社の独立系SIerの銀行系プロジェクトに参画しせっせと詳細設計やプログラミングに精を出していました。
当時はホストが遠隔地(データセンター)にあり、端末を使ってプログラミングするのですが、使える時間は1人1日数時間と決まっていました。
しかもコンパイルを投入するとその結果が分かるのは1週間後。コンパイル結果が紙でデータセンターから送られてきます。
なので一つバグが残っていると解決できるのはどんだけ頑張っても1週間後な訳です。
こういう環境ですと効率が悪い事は出来ませんから、紙のソースリストをにらめっこし、絶対に一発でコンパイルを通す!!と気合いが入ります。
机上デバッグと呼ばれるこの行為は「頭の中でプログラムを動かす」というトレーニングにうってつけでした。
お陰で今でもソースリストを集中してみているとデータの流れが見えますw

SEと呼ばれて

キミなら出来る!

その後いくつかのプロジェクトを経験し社会人としてもエンジニアとしてもこなれていくのを感じていました。
そしてついに案件を任される日が来ます。当時のプロジェクトは追加開発がメインでしたが、サブシステム丸々一つ作るくらいの単位でしたので、案件も数万ステップ規模となります。
今までは上級SEの指示の元作業していましたが、全て一人で対応したこの経験はとても役に立っています。
業務に当てはめて必要な情報を必要なタイミングで必要な見せ方をするにはシステムはどこで何をどんな風にしなければならないのかを考える所謂「基本設計」のやり方を学ばせてもらいました。
プログラムは単体で動くにあらず。システムとして何をどうしたいのか、今の言葉で言えば『視座』が上がったのでしょう。

トラブルといえばキミ!

この経験を経てからの私は成長曲線が急激に上がったと思います。
プログラムをシステム全体から、または全体としての一つの位置づけなどあらゆる角度から見られるようになったのでしょう。
しかし誰にも一度はやってくる「トラブルプロジェクト」が私にも忍び寄っていたのです。
そこそこ実績をあげていた私はお偉いさんの目にとまりトラブルプロジェクトにドボンと漬けられました。
今思えば単なる開発・トラブル対応要員でしたのでまだ気が楽でしたが当時は苦しく感じたものです。
トラブル対応はトラブルの事象が「どこで発生する可能性があるか」を推測する想像力が解決の力となります。
必死に仮説を立てて、一つ一つ検証を重ねて原因を突き止める作業はまるでドラマ「ガリレオ」のようでしたw
音楽も流れませんし、変な手のポーズも取りませんが解決した時の爽快感はなかなかです。

システムを作るということ

とても印象深いプロジェクトがあります。
あるお菓子メーカーの店舗端末の開発で私はデータ受信の部分を担当しました。
複数ベンダーが参加しており、データ受信以外にハンディターミナル担当、店舗端末(タブレット)担当、ホスト担当などなど有名どころが揃っていました。
このプロジェクトは大規模の割にとてもスムーズに進み納期が遅れることもなく品質も高い状態でリリース、本番稼動後はノンビリと待機していました。
夕方になり店舗からのデータが上がってきます。データの中には日報データもありテキストで送られてきました。
内容をチェックしているとなんとそこにはシステム開発した我々への感謝の言葉がずらずらと…。最初テストデータかと思っていましたがお客さまのシステム担当さんがいらっしゃって「今日はみんなでシステムの感想を送ろうって話をしていたんですよ。店舗のメンバーからの素直な気持ちです」と。
どれもこれもありがたい言葉ばかりでプロジェクトルームのメンバーは皆号泣wストックフォームにプリントアウトし、壁に貼りだして皆で眺めていました。
ここでとても大切な事を学びます。システム開発とはプログラムを作る事でもコンピュータを相手にする仕事でもなく、システムの先には使う人がいてその人を幸せにするための物だという事です。
この理念は今でも私の原動力として心の中にいます。

プロジェクトをマネジメントせよ!

いざとなれば自分でやる

SEとして歳を重ねてくると必ずやってくる「マネージャーやってよ」という悪魔のささやき。
私もご多分に漏れず小さなシステムのPMをすることになります。
自分でやってしまえば1ヶ月もあれば終わるこの仕組みを皆にやらせて完成させる必要があります。
しかし自分の中ではいざとなれば1ヶ月で自分が完成させてやる、と思っているのでさしたる重圧も感じていませんでしたが、これがまた大違いw
人を動かす事、お客さまに説明することの何と難しい事か。
下手すれば仕事を増やしてくれるメンバーにニコニコと対応しながらプロジェクトを推進するのは本当に骨が折れます。
それでも予定通り、品質も確保してリリース出来た時はとてもホッとしたのを覚えています。
打ち上げでメンバーはみんな「オレのお陰」という顔をしているのですから「よくやってくれました」とお礼を言ってまわるのも忘れませんでしたw

プロジェクト計画とは

プロジェクトマネジメントというとスケジュールを管理したり、顧客と折衝したりという作業と思われがちですが、実は『プロジェクト計画』を立てるのが一番のキモだと思っています。
私も経験させて貰いましたがいや~難しかったです!
そもそもまだ要件定義もされてない営業活動中に初版を作成しますから、その時点で『きっとこれくらいの開発ボリュームで、要員はこういう山積みで、期間はこれくらいで、これくらいの売上ならこれくらいの利益になるはずです』って何も情報無い中で作るの難しすぎますw
ですがこれがとても重要でPMは計画時点である程度完成イメージを持っていないといけません。情報がアップデートされる度にそのイメージを修正してブラッシュアップを重ねていきます。
フェーズが進めば進むほど精度が上がっていくわけですね。
PMとはそのように『どこに向かっているか』を把握し伝えていくのが仕事なのです。

終わりなき戦い

炎上プロジェクトとはよく聞く言葉ですが、私も同じような経験をしたことがあります。
炎上プロジェクトのPMとしてプロジェクトの後半に参画したのです。
入ってみると中は惨憺たる有り様でした。
・PMが実質いない
・予実が嘘だらけ
・顧客への報告もウソだらけ
・プログラムを作っているが個々バラバラなのでデータが繋がらない
などなどあげればキリが無いのですが、何しろ何が起こっているかの把握も出来ていない状態でした。
私が最初に行ったのはこの『現状把握』でした。
それに日数を掛けるわけにもいかないので数日でとりまとめて本社に報告すると本社も大騒ぎwこれは渡辺一人でなんとかなるものじゃないとさらなる援軍も来てくれました。
しかし一番大変だったのはお客さま対応でした。
お客さまも既に大炎上している事で怒り心頭なので、進捗報告会は毎回怒号が飛び交う始末でした。
夜中の3時に「明日朝までに○○について回答ください」ってメールが飛んでくるのも異常でしたが、それに対応してしまう自分も異常だったと思います。
勤務時間の事はあんまり言いたくありませんがその月は500時間働いたと思います。今となってもいい思い出ではありませんw
※念のために補足すると以前勤めていた会社での出来事ですw

つづく…

エンジニア編は以上で一旦一区切りです。
次回は営業、経営企画編を予定しています。
長文・駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
宜しければ次回もご覧頂けると嬉しいです。

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