【基本情報技術者試験,情報セキュリティマネジメント試験CBT方式での実施についての考察と予想】
CBT方式で従来までの午後問題がどのように出題されるのか?
様々な予想が錯綜しています。
かつて平成15年中に基本情報技術者試験にCBT方式で試験を導入することが,平成13年4月に発表され,検討がなされていました。
情報処理技術者を目指す者の入門的位置づけである基本情報技術者試験とは,受験者が最も多い試験区分で,令和元年度の応募者数は約17万人。
前回,2009年のITパスポート試験創設時に見られる試験制度改定に向けた経済産業省のIT人材育成WGによる2007年度からの有識者会議で *一番に問題視されたことは,基本情報技術者試験の『合格率が低い』こと* でした。
具体的には,
・計算問題の正答率が低いこと。
・ITエンジニアとして理解しておいてほしいとの願いから出題している,アルゴリズムも正答率が悪くて,最短経路を求めるアルゴリズムである『ダイクストラ法』などを問うと,受験者はお手上げ状態となっている。
*・ITエンジニアとしてのエントリー資格としての位置付けの基本情報技術者試験のはずが,初級システムアドミニストレータ試験に取って代わられている現状となっている。*
これらの問題提起の下で,ITを利活用しているユーザー側とITエンジニア側が同じレベルの知識,技能を身に付けているかどうかを認定できる『基本情報技術者試験』として制度設計されました。
*基本情報技術者試験は受験の機会を増やしていくこと,ITを生業としている人たちの合格率を高めていくこと,* これらは20年来の課題だったのです。
基本情報技術者試験などを『国家資格』にしてしまうと,システム開発の現場でITエンジニア要員を調達できなくなるから,国家資格化は見送られて来ました。
CBT方式で午後問題の出題がどのように変化するのか?
そのヒントは最初からCBT方式を前提として制度設計された,ITパスポート試験で出題されていたケーススタディ問題である中問にあると僕は予想しています。
あれだけの文章量がある出題を試験の方式が違うのに,何も変えずにそのままCBT方式で出題するとは考えづらいです。
*受験者に過大な負担とならないよう午後問題のコンパクト化,文章量のスリム化が図られるはず…* と考えています。
午後問題で文章量の長大化が合格点の引き下げにより問題視された『情報セキュリティマネジメント試験』ですが,こちらはCBT方式でどのように変わるのか?予想しやすかったです。
https://www.sg-siken.com/kakomon/pm/
初級システムアドミニストレータ試験や基本情報技術者試験で出題されていた *セキュリティ分野の午後問題のような文章量の出題となるのではないか* と予想しています。
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