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撮りたい写真

 こんにちは。今回は自分がどんな写真を撮りたいのか2020年夏時点の考えを書いていこうと思います。

撮りたい写真と撮らない写真

 整理として、撮りたい写真と撮らない写真をそれぞれ列挙していきます。

撮りたい写真
・違和感のある写真
・静かな写真
・要素の少ない写真

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撮らない写真
・笑顔の写真
・日常感あふれる写真
・元気な写真

 すこし抽象性が高い言葉を選んだが、大体はこんな感じ。こうやって整理してみると意外とみえてくる事があるような気がする。

写真で伝えたい事

 写真で伝えたい事は何かと考えてたどり着いた答えは「特にない」だった。写真を通して誰かの心に何かを伝える行為を自分が行う事にあまり心動かされないのだ。

 写真に限らずほぼ全ての作品は受け取る側がそれぞれ解釈して自分の中へ何かしらに変換して咀嚼されると思っている。そして「発信者」と「受け取り側」の価値観が近い場合に発信者の込めたメッセージがより具体的に現れるのだろう。
 それを考えると自分の作品へメッセージを込めて受け取る側の解釈を限定的にしようとする行為に対してどこか抵抗感が生まれてしまう事に気づいた。
 それはきっと、同じような価値観での発信と受け取りによって作品が循環するのならそれと一体化できない自分がいた場合どうすれば良いのか分からないという漠然とした想いを抱えているからかもしれない。

 自分が整理した「撮らない写真」はメッセージ性が高いあるいは咀嚼しやすいものがあがっているのだと思う。

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つまり自分が撮りたい写真

 一番最初に自分が撮りたい写真で出した要素や上記で述べた内容をまとめると、自分が撮る時はメッセージ性をあまり感じない無機質な写真を撮るようにしている。テーマを決める時も、撮りたい画はあるが具体的なメッセージを込めるような事はせず、「受け取り側」の解釈を限定的にしない。展示などはテーマを提示する事に意味がある場合はこの限りではないけれど。
 そもそも自分が誰かの心を動かせるような存在だとも思っていないので、撮影した写真を誰かが気に入ってくれた時は、モデルやヘアメイクなど自分以外の何かと自分が反応して誰かの心に届く写真が撮れたのだなと思っている。
 ポートレートが好きな理由はそこもあるのかもしれない。

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 もちろんメッセージを込めて誰かに何かを伝えたくて撮る写真が嫌いな訳ではない。むしろ見るのは大好きだし思わず購入してしまう写真集はそういったテイストのものが多い。あくまで自分で撮る事があまり向いていないだけである。

無機質な写真を撮るために

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 そのためには分かりやすさや親しみやすさを排除して、違和感を少し作りたくてと思っていて、具体的には

・35mm付近のレンズは使わない
(僕の感覚だと普段の視界に一番近く親しみやすさがでてしまう)
・被写体は「親近感」があまりない人
・小道具を使う(前ボケに使ったり持ってもらったり)
・シンプルな街撮りしない(やるならハイブランドの服着るとか)

 上記のような事を意識して撮影することが最近多い。

 初めの方に話した「受け取り側」の話をすると、SNSでは特に「分かりやすく明示されたもの」が歓迎される傾向が強いので、多分今のスタンスはあまり人気が出ないと思う(Instagramを作品発表の主戦場にしているくせに)

 それでもいいやとは思うし、SNS受けを狙った写真を撮る事は今までもこれからもしないけど、色んな人の目に止まるような工夫はしていきたいなと思います。

 コロナが猛威をふるってるこの時期。この考えもまた変わっていくかもしれない。

とりあえずこんな感じです。まとまりはないけど今日はこのへんで。

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