さかみち トンネル くさっぱら
おはようございます。はじめましての方ははじめまして。しろみです。
この記事は熊野寮祭の企画・エクストリーム帰寮のアドベントカレンダーに登録された記事です。13日目。ちょうど折り返し地点ですね。12月も早いものです。
改めまして、大学4回生のしろみといいます。大阪の茨木というところに住んでいます。熊野寮生ではありません。そしてエクストリーム帰寮への参加はこれが初めてです。と同時に4回生なのでこれが最後になるかもしれません。まだ卒業が決まっていないので分かりませんが。
これを読んでいてエクストリーム帰寮を知らないという方はあまりいないと思いますが、簡単に言うと「大学の寮から目隠しされて車に乗せられて数十km先で降ろされ無一文で帰ってくる」という頭のおかしな遊びです。参加者も企画者もドライバーもみんなどこか頭がおかしい。
そして参加者は距離の指定だけできて、ぼくは40kmにしました。「過去の参加者は30kmくらいが1番多い」という話を聞いていて、「ちょっと盛るか~!!!」というテンションで40kmという数字にしました。特に深い意味はありません。
持ち物。
《持って行って出番があったもの》
・スマホ
・モバイルバッテリー
・水筒(飲みかけ・残りはコップ1杯くらい)
・反射材
《持って行ったけど特に使わなかったもの》
・カイロ
・手袋
・学生証、免許証
・支給品のパン
こんな感じです。
結構防寒具が大事みたいな話は見聞きしていたのでそこそこ気にしていたんですが、ぼくの場合は後述する通り最初っから最後まで全力で歩いたので全然なくて大丈夫でした。でも備えあれば患いなしなのであっても良い。食料も同じ感じ。
あと雨具は普通に忘れました。
それにしたってどうもおかしい。
ここで言う「おかしい」というのは先に書いたような「エクストリーム帰寮の参加者はみんな揃って頭がおかしい」というのとはちょっと違って、Twitterやアドベントカレンダーの記事を見ているとなんというか認識の違いみたいなものが垣間見えておかしいねというお話です。
例えば、何人で参加するかという件。
ぼくはソロ参戦だったんですが、他人と歩くとなるとペースやら会話やら、いろいろ考えなきゃいけないことが増えて、しかもそれが10時間前後も続くとか、絶対しんどそうだな~~~とコミュ障のぼくは思うんですね。
実際、ぼくは亀岡から京都に入る山道(国道9号)で他の参加者さんに遭遇しました。したんですが、歩道はない一方で車通りは結構あるエリアだったし、少なくともまた歩道が現れるまでは黙々と歩くか~と思って歩みを進めていたところ、歩道が現れた頃にはいなくなってました。どこかに置いてきちゃったみたいですね。非常に良くない。名前も知らないあの人、ごめんなさい。
ところが、例えばアドベントカレンダー8日目の記事では
と書かれています。
どうなってんのって……普通に歩いただけだが……?
まさか自分がなろう風のセリフを吐くことになるとは思ってもいませんでしたが、冗談はさておいてぼくとしては「歩きゃいつかは着くんだし歩くしかないよね」というただそれだけでした。そもそもエクストリーム帰寮で精神的にどうこうってのが正直あんまりピンと来ないんですが(持久走とかもそんなに苦にならないタイプ)、まぁそんなに雨にも降られなかったというのもありそう。まぁとにかく、1人なら何も気にすることがなくて良い。
う~~~ん、齟齬!!!
他にもいろいろ挙げられることはありますが、たまたま今ふと目に留まったのはこれ。
ぼく、さざ波のようなエクストリーム帰寮になることを危惧して意味もなく亀岡駅に立ち寄っていて、その過程で+2km自主的に距離を増やしているんですよね(後述)。
というか、2kmに+2kmされて4kmになるのは結構きついけど、30kmとかに+2kmされても誤差の範疇じゃないです???
話の落としどころにちょっと困っていますが、人それぞれ感じ方にはいろいろあるんだなぁ、これが多様性って奴か~~~ということにしておきます(?)。
本編。
降ろされた場所は亀岡市街のさらに奥だということは比較的すぐに分かりました。
亀岡と言えば嵐山の先、そしてぼくの地元・茨木のまっすぐ北。この時点で描いた脳内地図がこれ。
絵の都合で亀岡と嵐山がすっごい近いみたいに思ってる感じになっていますが、ちゃんとそこはもうちょっと距離ある認識でした。これ適当に描いたからスペースがなくなったのよ。
それはさておき、帰寮ルートは赤い矢印のイメージ。これが後にちょっとした災いを生みます。
そしてこれが実際に歩いたルート。
思ったよりもまっすぐ西から東へ歩いたようです。亀岡と嵐山って緯度ほとんど一緒なんですね。
ここが無駄に2km歩いた亀岡駅付近。ちょっと分かりにくいですが、遠回りすることよりも道に迷うリスクを恐れて来た道をそのまんま引き返しています。
あまりにも淡々と進むので余談。駅の近くには明智光秀が光っていました。
地図にある通り、この背後には亀山城跡があったようです。真っ暗すぎて気付きませんでした。
このあと国道9号で他の参加者さんと遭遇しながら山を越えたのは先述の通り。
この道の話は18日のタイトルから察するにぼくがあまり言及しない方が良い気もしますが、国道9号のどの辺を書く予定なのかは分かんないしせっかくなのでちょっとだけ言及しておきます。
国道9号、Googleマップでも一部区間で徒歩ルートが出なかったり、あと11日の記事にも
とありますが、ぼくは普通に歩いちゃいました。確かに交通量と道幅からしてあそこを避けられるなら避けた方が良かったのかもしれませんが、そこはまぁ気合いでなんとか。
京都市内で道に迷う。
そしてここがぼくのエクストリーム帰寮で(小さな)最大のハイライト。
さっきの脳内地図に基づいて、亀岡から京都市内に入る道=国道9号は「北西から南西方向に進んでいる」と信じており、嵐山のあたりで進路を真東に変えようと思っていたのです。
そして青看板に「嵐山」の文字を見つるや否や、嬉々として国道9号を離れ左折します。
この日の京都の日の出は6時43分。
左折したのはその数十分前の朝6時過ぎのことでした。
……
おかしい。左折したから真東に進んでいるつもりなのに、右手側が明るい。
これは北に進んでいるのでは?????
危険を察知し、とりあえず東へ向こうと右折。東に行けばいつかは鴨川に当たるはず、というかそういえばまだ桂川にも出くわしてない……?
はい。国道9号はちょうど京大の桂キャンパスのあたりで「北西から東南」から「南西から北東」に進路を変えていたんです。
そんなこともつゆ知らず(もうちょっと前から空の明るみの方角に違和感は覚えていたんですが、「(桂とはいえ)京都市内」という慢心から無視していました。良くない)、さあ道に迷った。
とはいえ東っぽい方へ進むしかありません。信じられるのは太陽の方角だけ。
……
道なりに進んだらあっさり桂川に出ました。
その先には四条通も。
ということで迷ったと思ったのは3kmほど、時間にして40分程度でした。しかも地図で見ると言うほどロスがない。距離は+0.8km程度。1kmも増えてないのかよ。
それに、まるで吸い込まれるかのように桂川を渡れていますね。東進し始めるのがもう少し遅かったらさらに迷っていたかもしれません。
大した話じゃない!!!!!
おわりに。
こんな感じで8時間ひたすら全速前進に努めた結果、危惧していたさざ波のようなエクストリーム帰寮になってしまいました。
強いて言うなら、38.2kmを8時間ちょうどで歩いた(=約4.78km/h)というのは今のところアドベントカレンダー執筆者の中では最速のペースということになります。でもエクストリーム帰寮RTAみたいな勢力がいたら(いる?)余裕で霞みそうですね。
最初から最後まで、迷ったと思ってもとりあえず全力で歩き続ける。ペース配分?なにそれおいしいの?
あるこう!!!あるこう!!!!わたしはげんき!!!!!あるくのだいすき!!!!!どんどんいこう!!!!!
こんなノリで臨むと、エクストリーム帰寮は存外にあっさり終わってしまいます。来年参加される方はぜひ参考にしてください。
ぼくですか?卒業できなかったらまたやるかもなぁ……
《追記:2021/12/14》
この記事で書きそびれた話を新たに書きました。こちらもよろしく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?