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10代のあなたに届けたいコラム:「好き」と「嫌い」の間で揺れる心。「5分チャレンジ」で見つけた答え

好きなのに嫌い。気になるあの人への相反する感情に苦しみました。


同じ陸上部の彼女のことが気になっていました。軽やかに走る姿をつい目で追ってしまう。全力失踪の後、胸を抱えて辛そうにしていたら手を差し伸べたくなる。でも不思議なことに、理由もなく「嫌だな」とも感じていたんです。
「気になるはずなのに、嫌いという感情も抱くのはなぜなんだろう」、「自分はどうかしているかもしれない」。本来気になる相手は愛おしくて近づきたくっても近づけない。そんな甘酸っぱい感情を抱くと思っていました。
でも「好き」と「嫌い」という相反する二つの感情を同時に抱えた私は、そのことを誰にも打ち明けられず苦しい思いをしました。

今ならあの時の気持ちの正体がすこしわかります。
あなたがもし当時の私と同じように、気になる人へ相反する感情を抱いて苦しんでいるならこの文章を読んでください。

今だからわかる。「嫌い」は自分を正当化するための言い訳だった。

大学生、社会人になる中で高校生の当時を振り返って気づくことがありました。
それは「『嫌い』は、自分を守るために作り出されたのではないか」ということです。
順を追って説明します。

高校生の私は人生で一番自信を失っていました。勉強は1年生の時クラスで下から2番目。陸上では2年生の時一人だけ自己ベストを更新できずにいました。
あくまで主観ですが中学時代は勉強も部活もできる方で、しかも部長やクラス委員長も任されて「輝いていた」のに、高校では全てがうまくいかない。
そんな自分に自信が持てなかったから、気になる彼女のことを対等に見られなかったんです。「自分なんかを選んでくれるはずがない」。そう思い込んでいた私は、もし上手くいかなかった時の言い訳として「実は嫌いだった」という逃げ道を用意していたんです。

少しずつで良い。今日からできる「5分チャレンジ」で自分を磨く。

自分に自信を持ち、気になる相手と自分が「対等」であると思うことができれば、きっと「嫌い」と言う感情は抱かなかったはずだと私は考えます。
なぜなら主観的に活躍していると思えた中学時代、気になる人のことを素直に好きでいられたからです。

でも、「いきなり自分に自信を持つなんてできないよ」とあなたは言うかもしれません。
そうですよね。いきなりは難しいと思います。だから少しずつステップアップしていくことがおすすめです。

「自分に自信を持つ」ためのステップをご紹介します。参考にしてください。
①まずはあなたが「自分に自信を持てない」分野を一つ選んでみましょう。
例:勉強や部活、人と話すこと、など
②次に①の「理想の状態」を考えてみましょう。
部活なら「誰よりも積極的なあなたの活躍が認められてレギュラーに入ったりコンクール出場者に選ばれたりする」
人と話すことなら「誰とでも笑顔であいさつできて、クラス替えをしても交流できるような友達ができる」
③②を実現するために今日からできる「5分チャレンジ」を考えて実践してみましょう。
部活なら「早めに活動場所に出て準備を進め、すぐに練習に入れるようにする」
話すことなら「朝すれ違った人全員の目を0.5秒だけ見て、笑顔で挨拶する」
④③が最低1週間達成できたら次の「今日から5分以内でできること」を考えます。

私の今日からできる「5分チャレンジ」体験談

ステップ①:自己ベストを更新できずにいた陸上
ステップ②:高校3年生最後の大会では400m走で自己ベストを更新したい
ステップ③:
- 自分の主観で「今日はこう意識したらうまく走れた!」と思った時の、体の動かし方や意識していたポイントを部活後、忘れないうちにスマホのメモに残す。
- 自分が高校3年生の最後の大会で、最高の走りをしている様子をイメージする。トイレの中や電車に乗っている間など一人の時間はいつでも実践。

これを3ヶ月以上続けたことで高校3年生の最後の大会では自己ベストを2秒以上更新することができ自分に自信を持つことができました。気になる人に対して嫌いという感情も消え、素直に「好き」だと思えるようになったのです。

まとめ:自分に自信をつけて気になるあの人を「好き」と思えるようになる

気になる相手に対して「嫌い」と言う感情を抱くことは「自分に自信がない」ことの裏返しだと私は考えます。ある意味自分を磨く絶好の機会とも言えるでしょう。
自分に自信を持つためにまずは自分が自信のない分野でどうなりたいのか、理想像を思い描いてみましょう。そしてそのために今日からできる「5分チャレンジを」考え、続けていく。
その繰り返しがあなたに自信をくれて、きっと気になるあの人のことを素直な「好き」という気持ちで見られるようになるはずです。

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