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片山さゆ里との「歴史」〜ドラマにもドキュメントにもならんあの瞬間たち〜

結論から言います。

僕は片山さゆ里と対バンした事がありません。


結局一度も対バンが叶わず、片山さゆ里は10年間の活動に幕を下ろしました。
でも、なぜか「対バンした事があるような感覚」がずーっと続いてるんです。


共通のフォロワーが居たからこそ知り合えた

ポエトリー界隈の知り合いが共通して何人かいた事が、片山さゆ里を知るきっかけでした。
プロフィールを覗きに行くとSoundCloudのリンクが貼ってあって、そこで初めて聴いた曲が「親の宗教から逃げたい」。
もうタイトルの時点で引き込まれるんですよ。
なんじゃそれって。
聴いてみたら曲はめっちゃポップで聴きやすいのに、歌詞が辛辣でグサグサぶっ刺さるんです。
そこからしばらくはずーっとSoundCloudに上がっている片山さゆ里の曲を聴き漁ってました。
本当に何ヶ月もずっと聴いてましたね。


無力無善寺で初めてライブを見た

片山さゆ里がワンマンライブをやるって事で、前々からずっと行ってみたかった無力無善寺に行きました。
そこでようやく「初めまして」をしたと思います。
音源買い占めた気がする(笑)
その後も、知り合いが何人か出演してた「煩悶革命」を観に行ったりもしてました。
でも、会う頻度はそこまで多くなかったと思います。


しがらみと戦う姿

確か、ブログ?だったかTwitterでさゆゆが自分の抜毛症やアルコール依存があるって話をしてた気がする。
そんな中でも作品を作るストイックさに、余計にのめり込んで行きました。
僕、アルコールアレルギーでお酒が飲めない体質なんですけど「飲みたくても飲めない人」と「飲んじゃダメなのに飲んでしまう人」という点で物凄くシンパシーを感じていました。
立場は全然違うけど、同じ対象物と戦っている人がいるっていう謎の親近感に引き込まれました。
それがきっかけで、一度だけオファーを掛けた事がありました。


執筆依頼

2021年の夏にリリースした「お酒が飲める人達へ」という曲に、さゆゆのライナーノーツを書いてもらいました。


言葉に長けている人で、お酒に因縁がある人って考えたら、自分の身の回りには片山さゆ里しか居なかったんですよ。
すごくアツい文章を書いてくれました。
さゆゆ、ありがとうね。


久々のワンマン参戦

去年2023年の12月、日暮里の工房ムジカでワンマンやるって言うから久々に行ってきました。
コロナがあったり、予定が合わなかったりでしばらくライブに行けてなかったんですけど、久々に観た片山さゆ里はとても大人の女性になっていました。
「これが10年間積み重ねた姿か」と、1人で感傷に浸ってました。


トリビュート企画

10周年の節目のトリビュート企画にて「戦場の遠距離恋愛」という曲で参加させて頂きました。
自分の解釈で0からアレンジを組み立ててみました。
15組も集められるさゆゆの人脈と全作無料公開っていう太っ腹な企画、すごいなぁ……



対バンって、共演するだけじゃないかも知れない

たぶん、他の方に比べると僕が片山さゆ里と関わった頻度はめっちゃ低いと思います。
それでも、やっぱり「対バンした事がある感覚」があるんですよ。
ひとつひとつがめっちゃ貴重な時間でした。

さゆゆ、10年間お疲れ様!
ありがとう!


片山さゆ里トリビュート企画参加楽曲「戦場の遠距離恋愛」セルフライナーノーツ


生まれ故郷に恋人を置いて、戦地に駆り出された若い兵士視点の歌。
歌詞の内容が、兵士が恋人に宛てて書いた最後の手紙であり遺書。

00:00〜キャンプで手紙を書く兵士
戦況から察するに、近々の戦死を悟った兵士。
ある日の晩、恋人に宛てた手紙を書く。
別れの言葉は敢えて書かず、これまで定期的に送ってきたものと同様の、つとめて明るい語調で綴った手紙を書き終える。
恋人の元に送ることはせず、懐に忍ばせている。
この手紙が恋人の元に届く頃には、兵士はもう息絶えているという事になる。

00:47〜メインパート開始
兵士の心境とは裏腹に、敢えて明るく跳ねたリズムで展開。

03:22〜ラスサビ前間奏
恋人との思い出が「音」でフラッシュバックする。
春⇒初詣の鈴
夏⇒蝉の鳴き声
秋⇒鈴虫の鳴き声
冬⇒クリスマスのベル
現在⇒戦場の発砲音、戦闘機のエンジン

03:42〜ラスサビ入り
戦闘機に撃たれ、意識が遠のく兵士。
「遠い夢のほとり」という言葉の意味合いが1番サビでは「故郷から戦地への旅」だったものが、ラスサビでは「この世からあの世への旅」のニュアンスになるようピアノとコーラスのみで賛美歌を意識。


お知らせ

お盆くらいに「戦場の遠距離恋愛」をちょこっとバージョンアップさせた音源をYouTubeに公開予定です。


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