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本当のところ


このnoteを始めるにあたり、少し盛ってでも面白く書くようにアドバイスをされました
でも真実は真実、感情はその時の感情としてなるべく偽りなく書きたかったのでそのアドバイスをまるっと無視して淡々と書いています
なのでその人には見せてません笑

記憶違いがどこかにあるかもしれないし(なんせ30年前なので)書いてて当時の幼稚さを思い知らされたりもしています

そしてここではまだ今の自分を全然出していなくて、かなりふざけた人間でもあります
更に言うと50歳にもなってまだ知らない事だらけで不勉強のまま何となく生きてきた人間です
根本の部分は変わってないけどそれなりに大人にはなったつもりです


アドバイスに乗って書くなら小説のように書いたと思います
趣味で同人小説を書いていた時期もあります
絵が下手なのでそっちに行くしかなかったのですが、創作は好きなんだと思います

でもとにかく今は箇条書きかよと言うくらいにただただ人生を書き残そうと思います

少年院に関して書くとしたらどう書きますか?
ここから下は創作です
今まで書いていた真実を元にちょっとだけリハビリ代わりに試してみたいと思います

読み手としては小説風の方が伝わるのかもしれないけど今の心情としてはまだ早いのでここだけちょっと遊ばせてください



途切れた日常



初夏と言うには暑すぎる日の朝、Aは激しく叩かれる扉の音で目が覚めた。
まだ頭ははっきりしなかったけれど開けるが早いか自分の身体ごと引き摺るように扉を開かれた事ではっきりと現実に連れ戻される。

ああ、昨日と同じ明日は来なくなったんだ。


車の中でひんやりとした重たい手錠をかけられ、時間を読み上げられると同時に小さなため息が洩れた。

昨日の夜まではビルに切り取られた四角い空を時々見上げては見えない星を探していた。
何もない、下品なクセに煌びやかな灯りの向こうの真っ黒い空はどことなく自分の心と重なって見えてその中に小さな希望がないかといつも探していた。

通り過ぎる人達の酒に任せた怒鳴り声も笑い声も全てが雑音で、手の届く範囲にいる全ての人を敵だと思った。
そうすることでしか保てない何かが確かにあったのだ。

バラエティ番組で見る“牢屋”とは全然違う留置場に入る。
固い絨毯は少し毛羽立っていて電話ボックスの様なトイレがひとつ。
空調はそれなりに管理されていて特に不快なことも無い。
鍵をジャラジャラ下げた監視の警察がパイプ椅子に座って居眠りしている、そんな光景は一切ない。

いくら昨日までの日々を反芻してみたところで逮捕を逃れるだけの正義はあるはずもなかった。

ただの自由はどこまでも不自由だった。
この少しの不自由は平穏や自由を連れてくるのだろうか。
ない頭をいくら振り絞ったところで答えは出ない。
やってみるしかない、行ってみるしかない、今までもそうだったように。
反省や後悔とはまだ程遠かったAだったけれど、ひとつだけ気付いた事があった。
ここでは少なくとも今日殺されるかもしれないとは考えなくて良くなった。
恐れはなかったけど心残りはたくさんある。
だけど心当たりもたくさんあった。
その全てからの解放ではないけど、地獄は終わったのだ。


とりあえずおしまい

あれ?何かリハビリにもならなそう…笑



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