あしたは最高のはじまり

アマゾンプライムでの無料視聴が残り僅か、前々から見たいと思っていたので慌てて見た一作。

詳しいネタバレ控えますが、泣いた。三回くらい泣いた。

サミュエルの最後の表情がもうなあ。

幸せについて考えさせられた。グロリア(娘)は学校にもあまり行っていない様子だし、本人はよく知らないが親子関係は複雑。おまけに父親は子どもと一緒になって遊んでる。型にはめれば学校にとっては「問題児」なのかもしれない。

でも彼女はサミュエルをはじめとして、たくさんの大人からの愛情をたっぷり受けて育っている。彼女は決してかわいそうではないし、不幸でもない。むしろほかの誰よりものびのびと、いきいきと暮らしている。

彼女にとっての幸せは、なんなのか。それは裁判でも周りの大人でもなく、グロリア本人が決めるべきことだ。何があっても楽しく生きられれば勝ち組なんだと、愛情が幸せをつくるんだと、この親子に教えられた気がする。

この映画でポイントになってるのは「嘘」である。常に正しいことが正義とは限らない。人のためにつく嘘の温もりが、この映画の素敵な雰囲気を作り出している。

この映画では型にはまらない幸せの形を見ることができる。テーマ自体は重いものだが、明るい登場人物たち、コメディタッチな演出によって非常に見やすくなっている。

親子であり、相棒であり、親友でもあるサミュエルとグロリアの運命を、ぜひあなたの目で見届けてください。

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