王道esports "League of Legends"というゲーム
syouryuについて
皆さんこんにちは。
esports業界でキャスター(実況)をやっているsyouryu(ショウリュウ)と申します。
専門はLeague of Legendsというゲームでこのゲームの実況は2年のキャスターです。
私の詳しい話はU-29さんにたっぷりと書いてあるのでお時間あればご一読下さい。
League of Legendsとは
League of Legendsというゲームは2009年からサービスを開始しているオンラインゲームで総プレイ人口は全世界で1億人いると言われる世界的に人気ゲームです。
5対5で戦うこのゲームは159体いるキャラクター(チャンピオン)の中から1体を選び、相手の本拠地(ネクサス)の破壊を目指す戦略ゲームです。
ゲームジャンルはMultiplayer Online Battle Arena 通称”MOBA”と呼ばれるジャンルで、同じジャンルには世界一位の賞金総額を誇るDota2というゲームがあります。
MOBAジャンルの大きな特徴は不変のマップ上でお互いのチームが相手の本拠地を狙うということ。
その為、他ジャンルに比べて戦略性が高く多くの知識と技術が要求されるゲームです。
League of Legendsの魅力
League of Legendsの魅力はその戦略性と唯一性です。
豊富なキャラクターが織りなすスキルのコンボやそのキャラクターの組み合わせだからこそできる独自の戦略、その可能性は100億通りにもなります。
また、2週間に一度のキャラクター能力の調整によりその変更に合わせた戦術などを試す等、常に飽きることのないゲームを体感することができます。
もちろん、選手によっても得意不得意の戦術があり、チームでプレイするLeague of Legendsでは自分のチームに合った戦術を練習したり研究することは珍しくありません。それを突き詰めた先にあるのがLeague of Legendsの競技シーン、所謂プロの試合です。
esportsとしてのLeague of Legends
プレイ人口の多い対戦ゲームにはほとんどプロシーンというものがありますが、League of Legendsも例外ではありません。
League of Legendsでは全世界にサッカーなどと同じようにプロリーグが12個存在します。
中国リーグ(LPL)
韓国リーグ(LCK)
欧州リーグ(LEC)
北米リーグ(LCS)
東南アジアリーグ(PCS)
ベトナムリーグ(VCS)
トルコリーグ(TCL)
南米リーグ(LLA)
ロシアリーグ(LCL)
ブラジルリーグ(CBLOL)
オセアニアリーグ(LCO)
日本リーグ(LJL)
日本リーグ"League of Legends Japan League"には日テレ傘下のAXIZやFukuoka SoftBank HAWKS gamingなど私達に身近な企業も参戦している。
そんな中今年の春シーズンを首位で突破し、夏シーズンまでのオフシーズン中に行われる世界大会「Mid-Season Invitational」に参戦するのは日本最強と名高いDetonatioN FocusMeです。
DetonatioN FocusMeの活躍
DetonatioN FocusMe(通称DFM)は昨年の年末に行われたWorld Championshipにて日本チーム史上初めてグループリーグに進出したチームです。
グループリーグに進出することがそれほどすごいのか?と思われる方もいるかも知れませんが、サッカーで喩えるならば、日本代表が初めてアジア予選を突破しワールドカップ出場を果たしたジョホールバルの歓喜と同じくらいの快挙だったのです。
そんなDFMは今期LJLの春シーズンを19勝2敗という圧倒的成績で優勝し、Mid-Season Invitationalへの出場を果たしました。
League of Legends の世界大会
League of Legendsには年2回の世界大会があります。
春シーズンと夏シーズンの間に行われるMid-Season Invitationalと夏シーズン終了後に行われるWorld Championshipの2種類です。
前者は各リーグの1位のみが出場することができ、最大12チームが参加することができます。その後に行われるWorld Championshipの前哨戦と言っていいでしょう。
そして後者はその年の世界王者を決める大会です。強豪リーグと言われるLPL・LCKから4枠LEC・LCSには3枠PCS・VCSには2枠と合計で12のリーグから24チームが参加することができます。
参加チームが多いことから真の世界王者を決める戦いと言えます。
2022年のMid-Season InvitationalにおけるDFM
昨今のロシア・ウクライナ情勢により、今年はLCLからの参戦はなく11チームで行われるMid-Season Invitational 2022
日本代表であるDetonatioN FocusMeは抽選の結果、LCKのT1・VCSのSaigon Buffalo・LLAのTeam AzeのいるGroup Aに配属になりました。
ここでGroup Aの各チームを見ていきましょう。
・韓国リーグ(LCK)1位 T1
League of Legendsの競技シーンを発展させた最強地域韓国の春シーズン優勝チーム。
過去には先述のWorld Championshipを3度優勝した実績を持つチーム。
チームを率いるのはLeague of Legendsにおいて”魔王”の異名を持つFakerです。
春シーズンは18勝0敗という未知の戦績を叩き出しており、過去最高の仕上がりの評価も多い。
Faker以外は2002年以降の生まれの選手で、若さのある選手をベテラン選手であるFakerが率いるという鬼に金棒のチームである。
勿論言うまでもなく今大会の優勝候補です。
・ベトナムリーグ(VCS)2位 Saigon Buffalo
VCSは2020年よりCOVID19により世界大会に出場することができず2年ぶりの参戦となります。
また、VCSの優勝チームであるGAM Esportsは東南アジアのesports大会Sea Games 31へ出場するためMid-Season Invitationalへの出場は叶わず2位であるSaigon Buffaloが参戦。
先述の通りベトナム地域が世界大会に出場することが2年ぶりのため力は未知数。
2019年から東南アジアから独立しベトナムリーグとしてWorld Championshipでは2枠の権利を持つ地域でその特徴は超攻撃と表現するのが正しいでしょう。
・南米リーグ1位(LLA)1位 Team Aze
Team Azeは南米リーグのレギュラーシーズンを2位で通過し、その後行われたトーナメントにて負けなしの強さを見せ南米リーグ春シーズンの王者としてMid-Season Invitationalへの出場権を獲得したチームです。
特筆すべき点はその集団戦での安定感。
League of Legendsはしばしばオブジェクトを巡って5v5の戦闘が発生するのですが、Team Azeはその戦闘で被害を最小限に抑えることがとても上手く一方的に有利を作ることを得意としているチームです。
上位2チームが次のラウンドに進める中、LJL代表DetonatioN FocusMeとしては十分上位を狙えるグループとなりました。
Team AzeやSaigon BuffaloSaigon Buffaloに対しゲーム序盤で有利を作ることが多いDetonatioN FocusMeとしてはここを突破しLJL初のRumble Stage を目指したいところ。
最後に
League of Legendsは情報量が多く一目見て楽しめるようなesportsタイトルではありません、しかし一度その内容を知ることであなたはesportsタイトルとしてのLeague of Legendsをより楽しめることができるでしょう。
今後もLeague of Legendsの観戦についてnoteを書いていく予定なので、noteのフォローとTwitterのフォローをいただけるとありがたいです。
以上esportsキャスター syouryuでした!