esportsキャスターが教えるLeague of Legendsの観戦方法⑤
自己紹介
皆さんこんにちは。
esports業界でキャスター(実況)をさせていただいている、syouryu(ショウリュウ)と申します。
League of Legendsというゲームを中心に実況を行なっており、2年目になるesportsキャスターです。
私の詳しい話はU-29さんにたっぷりと書いてあるのでお時間あればご一読下さい。
また、この記事は連載になっていますので、前回を読んでいないという方は是非こちらをお読み下さい
中盤では
前回の中盤解説をざっくり説明すると、
タワーは継続して破壊したい
ドラゴン・バロンナッシャーは引き続きほしい
その為に1-3-1構成を行う
敵も強くなっているため戦闘では気が引けない
というのがありました。
序盤よりドラゴン・バロンナッシャーの獲得を重視していることがわかります。
では、中盤を越えた終盤では何が待ち構えているのでしょうか。
今回も試合の例として使用するのは昨年のWorld Championship 2021 決勝戦 EDG(中国) vs DK(韓国)の最終ゲームです。
下にリンクを記載するのでこの記事と合わせて見てみて下さい。
終盤戦術
トップレーンとボットレーンのプッシュ
引き続き、1-3-1構成は崩れません。1-3-1については前回の記事で解説していますので割愛します。
終盤ではそこに加えてトップレーン・ボットレーンのプッシュも重要になってきます。
理由についてはミッドレーンのプッシュで説明した内容と同じですが、一つ違うところは、反対サイド(トップレーンならボットレーン/ボットレーンならトップレーンのこと)でアクションが起こしやすい点です。
例えば、1-3-1構成を行っていて
ボットレーンを青チームのTOPの選手がプッシュした時、トップレーンでアクションを起こすと、
このようになります。
終盤では誰もがアイテムを多く装備していて強い状態にあるので、一人欠けているという状況は、赤チームとしては戦闘の"負け"を意味します。
しかし、TOPの選手はテレポートというスペルを持っています。
ここで、赤チームのTOP選手がテレポートで合流することで、青チームは特をするのです。
それはなぜか?
テレポートは6分間に一度しか使えない所謂"大技"です。
この状態は赤チームにとって
と言った感じで青チームからすると戦闘の負けを強いるか、ボットレーンのお金と経験値を失わせてテレポートまで使わせるかという究極の2択を赤チームに強いているのです。
前者であれば、戦闘有利なのでそのままトップレーンを押し上げてネクサスまで、後者であればその後の6分間でまた同じことをすれば今度は人数有利が確定する。
と言った具合に青チームの有利でしかありません。
つまり、終盤ではミッドレーンのプッシュに加えトップレーンとボットレーンのプッシュも重要になってきます。
睨み合い時のPOKE
POKE(ポーク)とは突っつくという英単語で、League of Legendsでは「射程が長いスキルで相手の体力を削る」という用語になります。
1-3-1構成の特に3の部分では早々にミニオンを倒し終わることが多く
睨み合いが発生します。
今回の試合、その際に活躍したのがゾーイというチャンピオンです。
このチャンピオンのスキル「パドルスター」の射程は凄まじく、相手のチャンピオンの体力をどんどん減らして、次の戦闘を有利にしていきました。
Ban/Pick時に射程の長いスキルを取ったチャンピオンが1体いると睨み合いのときに戦いやすくなりますね。
そして、ネクサス破壊
終盤では細かい差が勝敗を分ける事が多く、ここでは最低限の内容を紹介しました。
しかし、ネクサスが割れた瞬間はまるで推理小説が完結したように、それまでの細かい選択や戦闘はこのためにあったんだと思うような見事なまでの伏線回収っぷりに感動を超えて興奮を覚えます。
なので、これを機にLeague of Legendsを知ってもらって、プロの大会や高校生大会などを楽しく視聴していただければ、大会を作る側の人間としてこれ以上の喜びはありません。
是非、esportsとしてのLeague of Legendsが貴方の生活のほんのちょっとのスパイスになればと思っております!
プロシーンでは現在2022 Mid-Season Invitationalが開催されているので、こちらの記事達と合わせて視聴してみるのはいかがでしょうか?
ここまでの全5本を読んで頂きありがとうございました。
これからも、League of Legendsや普段の実況などで感じたことなどをnoteにまとめていきたいと思うので、noteのフォローとTwitterのフォローをしてくれると嬉しいです!
それではまたお会いしましょう!!