esportsキャスターが教えるLeague of Legendsの観戦方法④
自己紹介
皆さんこんにちは。
esports業界でキャスター(実況)をさせていただいている、syouryu(ショウリュウ)と申します。
League of Legendsというゲームを中心に実況を行なっており、2年目になるesportsキャスターです。
私の詳しい話はU-29さんにたっぷりと書いてあるのでお時間あればご一読下さい。
また、この記事は連載になっていますので、前回を読んでいないという方は是非こちらをお読み下さい
作戦が交錯する序盤を超えて
前回の序盤解説をざっくり振り返ると、
というのが序盤の動きでした。
では、それを超えた中盤には何が待ち受けているのか、実際の試合を見ながら紐解いていきましょう。
今回も試合の例として使用するのは昨年のWorld Championship 2021 決勝戦 EDG(中国) vs DK(韓国)の最終ゲームです。
下にリンクを記載するのでこの記事と合わせて見てみて下さい。
そもそもいつから中盤?
さも当たり前のように、序盤・中盤・終盤と説明していますが、実際のゲーム中にそのような表記はありません。
では、どこまでが序盤でどこからが中盤なのか、そして終盤はいつ頃なのかをざっくり説明していきます。
League of Legendsのゲーム内容は以下のタイムラインで表すことができます。
この内、
①~⑤で15分までを序盤
⑥で20分までを中盤
⑦~⑧で21分以降を終盤
としています。
ただ、年によってゲームの平均終了時間が長くなったり短くなったりしているのであくまでも参考例です。
中盤の戦術
ポジションのローテーション
League of Legendsには野球やサッカーのようにポジションがあり、序盤まではそれぞれのレーンに居ます。
しかし、中盤からは序盤とは配置が異なります。
まずはどのような配置になっているのか確認していきましょう。
この様になっています。
序盤の配置と見比べてみるとミッドレーンとボットレーンが大きく変わっていますね。
このような中盤配置を一般的に1-3-1構成と呼びます。
では、何故中盤からはこの配置になるのでしょうか。
①ミッドレーンのプッシュが重要だから
プッシュという聞き慣れない単語が出てきました。
プッシュとはミニオンを相手陣地に押し込むことです。
レーンにはミニオンが自動的に敵性対象を攻撃する、というのは観戦方法その①で説明しました。
では、敵性対象が居ない場合はどうなるのか。
答えは自動的にネクサスへ侵攻する、です。
ミニオンは自動的に敵性対象を攻撃するだけでなく、その周りの視界を確保してくれます。
タワー破壊後、サモナーズリフトの視界を取ってくれるのはワードとミニオンだけになってしまいますから、ミニオンをできるだけ相手の陣地に押し込みたい。
さらに、トップサイドとボットサイドに移動しやすいミッドレーンでは尚更、相手の陣地に押し込みたいのです。
もし仮に敵がミニオンを倒そうものならば、その姿はミニオンに捉えられてしまいますから、押し込んだ側とすれば視界の有利ができるわけです。
②ドラゴンとバロンナッシャーへ移動しやすいから
中盤以降はドラゴン・バロンナッシャーが重要になってきます。
戦闘が必須になってくる中、各ADCの選手は戦闘には必要不可欠。
そして、これらの中立モンスターはスマイトを持つJGの選手がいることで倒しやすくなります。
さらに、防御力の低いADCを守るためにSUPの選手はADCの選手のそばを離れません。
また、トップレーン・ボットレーンのタワーも継続的に守る必要がありますので各レーンに1名ずつ配置すると1-3-1の形になるのです。
③視界を取りやすいから
②で説明した内容に近いですが、ドラゴンやバロンナッシャーを狩る前に周辺が安全かどうかをワードを置くことで判断します。
この際に、ミッドレーンを押し込んでいると相手からは自分たちの姿が見えなくなり、「ジャングルに待ち構えてるのではないか」と慎重になります。
その隙にワードを置くことができるので、ミニオンを倒すことに優れたADCをミッドレーンに配置するのです。
また、TOPの選手はテレポートというスペルを持っていて6分間に一度サモナーズリフトのどこでも飛べる事ができます。
なので、TOPの選手の多くはドラゴンが取りたければトップレーンへ
バロンナッシャーが取りたければボットレーンへ徒歩で移動した後、必要があればテレポートで味方と合流する役割を持っています。
バロンナッシャー
バロンナッシャーはトップサイドジャングルに20分に出現するモンスターで、倒すとミニオンのバフ+味方チャンピオンへのバフ+一人1500ゴールドを得ることができます。
特にミニオンのバフは大きなもので、これによりタワーが破壊しやすくなります。
タワーを破壊しないことにはネクサスが破壊できない以上、このバロンナッシャーのバフがどれくらい重要なものかおわかりいただけたでしょうか。
他にも
中盤ではドラゴンをどちらかが4体倒している状態は殆ど無いでしょう。
なので、序盤と同じくドラゴンを倒す必要も出てきます。
さらにはバロンナッシャーも出現してきて、さぁ大変。
視界の取り合いも発生していて、どれを優先するかはチーム次第。
故に、この時間帯以降の戦闘の結果はドラゴンやバロンナッシャー獲得につながる大きなものへとなっていきます。
一つのミスが敗北につながる極限状態 終盤へ
バロンナッシャーが出現してからの終盤はもう気の抜けないものになってきます。
戦闘で味方がやられてしまえば、人数不利なのは明らか。
相手がタワーを破壊しに来るのを誰も止めることができません。
そんな極限状態の終盤では何が起こってるのか、次回解説したいと思いますのでnoteのフォローとTwitterのフォローをしてくれると嬉しいです!
それではまた次回お会いしましょう!!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?