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 コンサルとしてのスタンス

おはようございます。事業承継コンサルタントのMasakiです。本格的な梅雨です。でもこの時期の楽しみは晴れ間に収穫する家庭菜園の野菜。といっても猫の額ほどの狭さなのでとれるものは限られますが、ちょっとした楽しみです。外へ楽しみを見つけに行くのもそうですが、自分の手の中にあるものでも楽しみを見つけることも重要です。

相談者が求めるもの


前回の続きです。コンサルタントの私のもとにこんな相談が寄せられていると書きました。実際に相談内容のは守秘義務がありますので、そのままは書いていません。私なりの見解を書いてします。


【その1】創業社長からの相談後継者と折り合いがつかなくてなかなか事業承継できないよ。悩んじゃってどうしたら良いか?わからないんだけどどうしたらよい?
(私)詳細を教えて下さい。解決策は出せなくても一緒に解決のためのヒントは見つけられるかもしれません。お話を伺いながら一緒に解決策を探していきましょう。話していく中で詰まっている点が整理できて、思わぬボトルネックや気が付かない棘が見つかるかもしれません。


【その2】 後継者候補からの相談
後継者選定の一環で新しいビジネスのプレゼンを社長に対してやらなければいけないが、なかなかアイデアが浮かばない。どうしたらよいですか?しかもプレゼンが苦手なんです。
(私)このビジネスをやろうと思うきっかけは何でしょうか?あなたから買う最大の理由は何ですか?あなたから買うと何が一番のベネフィットですか?会社でやるということは勿論、社会に対して良いことをしようとするという思いは素晴らしいきっかけです。でも、思いが伝わって購入や利用していただけないのだと、良いアイディアも意味がありません。利用していただいて利用者の方の生活がどう変わっていくか?その方自身も変わっていくこともあります。そこを一緒に考えてきましょう。



【その3】スタートアップの方からの相談
新しく事業展開をしたいが、資金計画が厳しい。補助金助成金活用したいがどうしたら良いか?
(私)補助金は自社の事業を進めて、事業が成功して結果的にもらえるご褒美です。資金繰りに使用するとかであればやめた方がいいですし、コンサルに書いてもらって取得という思いがあるならばやめた方がいいです。事業主体はあなたです。それでも申請されますか?


コンサルタントとしてのスタンス

事例として書いた内容は私のスタンスです。解決策を教えるとかそんな大それたことはできません。なぜならば相談者さんの方が私よりもずっとその業界にみえ、かつ「その道のプロ」です。ただ、第三者目線でその話を聞いて購入者の視点でメリット・デメリットを共に導き出せるようにしています。
自分の商品には絶対的な自信があります(私も以前そうでした)でも、売れないと、その原因探るうちに原因を「外部」に求めるようになっていきます。

あくまでも目を向けるのは相談者さん自身の「心のうち」です。なので、「こんなこと聞いても迷惑なんでは?」と思ってもらうことは一切不要です。もしそういう気持ちを持たせてしまっているならばそれはこちら側、私自身の問題です。

求められない限りアドバイスはしません。そして結構関係ない話題もします。なぜ?心理的安全を感じられる話題の方が相談者さんも気持ちがいいからです。そしてそういう気持ちいい話を聞くことがコンサルタントとしての栄養素です。ないものを求めて外へ向かうよりも自分に目を向ける。向けてますよと言われていることも多いのでそんな時私は「十牛図」の話をします。

おっと長くなりそうなんで、この先は次回に。

本日も読んでいただきありがとうございました。

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