リボ払いとは。限りなくわかりやすく解説するリボ払い概論
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ネット上で何かと話題になる「リボ払い」ただまともに解説する人がすくない。というかほぼ皆無。そこでここでリボ払いについてできる限り簡単に書きます。
1 リボ払いとは
リボ払い(リボルビング払い)を一行で表すと
「支払額を先に決める分割払い」
です。
2通常の分割払いとリボ払いの違いについて
できる限りわかりやすくということで利息(クレジットカードでは手数料と呼ぶ)について考えず
「120万円を借りた」
と想定します。
2-1一般的な分割払い
一般的な分割払いでは「支払回数」を契約の際に決めます。
例えば12回払いで返済するのであれば「120万÷12=10万円」でひと月10万円。
2回払いであれば「120万÷2=60万円」でひと月60万円支払うわけです。
2-2 リボ払いの場合
リボ払いでは「最低支払額」を契約の際に決めます。
「毎月10万円以上支払えよ」
なら最低12回払い
「毎月12万円以上支払えよ」
なら最低10回払いといった具合
2-3 話が難しくなる利息の問題
通常の契約ではここに利息が加算されるのでここまで単純な話ではありません。
例えば年利12%ならひと月につき1%、つまり1万2千円の利息が加算されるわけですが、この利息の支払い方法として
A「元金と利息を合わせて〇〇円」
B「元金は〇〇円。利息は別で払う」
という2パターンがあります。
つまり
・月10万円という契約でパターンAなら10万円。
・月10万円という契約でパターンBなら11万2000円
の支払いとなるわけですが、翌月以降は元金の減りが変わるので利息が変わります。(パターンBの方が減りが早い)
多くの会社はパターンBを用いているかと思いますが(私が持ってる楽天カードのキャッシングサービスはそうでした)そこは要確認です。
また返済を進めるほど元金の額が減るので利息も合わせて減ります。パターンBはそのため返済額は一定になりません。
パターンAは返済額は常に一定です。そういう違いもあります。
3「リボ払いは利息だけ増えて元金が減らない」という虚構
上に書いたようにリボ払いとは
「変則的な分割払い」
にすぎません。ですが世の中に広く
「リボ払いだけはやばい。利息だけ増えて返済が進まない」
という意見が結構出回っています。
Twitterなんか見ると4月とかクレジットカードの話題でかならずセットでそういう話がでます。
そういう話しない人でも、リボ払いだけはやめろと。
はっきり言いますが、そんな契約結ぶ会社は平成も終わろうとしている2018年には存在しません。
あるとしたら闇金だけです。
4一年で18%しかもらえないのに貸付額だけ増やしても儲からない
その根拠としてあるのが利息制限法です。
利息制限法とはその名前の通り利息の上限を定めた法律で、まぁこまかく解説するのは今度にします。
この法律で定められた利息の上限は
・10万円以下の貸付なら20%
・10万以上100万以下なら18%
・100万以上は15%
と定められています。
仮に100万かして年18%としても、一年につき18万しか利息はもどってきません。
その間に本人が破産などしたら赤字です。
ですから今どきは「計画的に使って計画的に返せ」というのが基本かと思います。
現在、ほとんどの会社(すべてを確認したわけではないのでぼやかしますが)では「繰り上げ返済」「一括返済」に対応しています
余裕があるときに繰り上げ返済を行えば払う利息を減らせます。
というかリボ払いはこの繰り上げ返済の利用を基本とした制度です。
元金が減らない?元金を返済以外の方法で返すには債務整理(要は破産)という手しかありませんよ。
ひと昔ふた昔前については知りませんが、現在リボ払いでの失敗談は
「無計画に使いすぎて返済できなくなった」
「返済能力を超える借り入れをしてしまった」
の二種類が主です。
これはリボ払いに限った話でもありません。あなたが破産するのはあなたが身分不相応に使いすぎたからです。
これは金持ち・中流・貧乏人・老若男女問わず起こりうることです。お気を付けを
そして契約内容をしっかりと確認すること。わからないなら利用しないことも大切です。