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保育実習生、保育士として勤務中に心がけること10選
これから保育または幼稚園で仕事をするあなたへ。
または、これから保育関係の仕事を目指そうとするあなたへ。
保育士として働くためには保育科での勉強に加えて、保育実習もあります。
こんなこと注意されたなあ。気を付けておけばよかったなあ。当時21歳の私が浴びた、実習当時、保育士になってから浴びた、保育園の洗礼をここに記します。
これを心がけたら、まあまあどんな園でも働けると思います。
1.人格否定されたら光の速さで辞めろ
敢えていちばん重たい心構えを持ってきました。保育園は今やたくさんあります。公立、私立、派遣、タイミーなどなど。
探せばいくらでもあります。保育士としてずっと働きたいのであれば、無になるか、いい先輩と一緒に働くかのどちらかかなと。
福祉施設で働いている人=人格者ではないです。だって人間だもの。
私の知っている話では、実習先で「お前は人間としてクズだ」と暴言を吐く園長もいるみたいですね。実習なので、実習担当の先生には報告必須。就職先として選ばなければ大丈夫です。もう二度と会わなくていいかと。
「年度末にならないとやめられない」
「年度途中で退職すると、子どもが大人から裏切られたような気持ちになる」
大丈夫です、問題ないです。
子どもは適応能力が高いので、保育士の入れ替わりのスピードにもわりと慣れています。自分の心が1番大事。とにかくその園からすぐ逃げて。
はっきり言って、よその子のことなんて関係ありません。自分がいちばん大事です。
2.困ったらとりあえず園長
上記の話ともかぶりますが、性格が悪い保育士は一定数います。同じ係を任されているはずなのに、私だけ動いているな?と思うことも。
1人担任で余裕がないのかな?と思いきや、そんなことはない。
性格が悪いだけだったりします。
業務に支障があれば園長に相談。まともな園長なら話を聞いてくれます。園長がダメなら主任かな……
私の場合は、園長がいじわる先生と仲が良かったので相談にもなりませんでした。こういうパターンもあるので園内の人間関係、上下関係はくまなく見渡しましょう。大きい園だと保育士同士の派閥もあったりします。
3.自分から動く
子どものオムツ。先輩の方が近くにいるからって、先輩に「〇〇ちゃんのオムツ取ってもらえますか?」と聞いてはいけません。「なんで私が取らなきゃいけないのよ!」と怒られます。何事も自分で動きましょう。
4.先輩の荷物を奪い取れ
「先輩、持ちます!」「大丈夫だよ」のやりとりを2ターン終えたら、ここから気合を入れます。「いやいや、持ちますよ~!」+力づくで先輩の荷物を奪い取るコンボを発動させよ。先輩をニッコリさせましょう。
「いやいや、そういうのいいから。ほかのことやってよ」と冷たく言う先輩は本当に無駄が嫌いな人です。私はこういう先生が大好き。素直にしたがって時間を有効活用しましょう。とりあえず雑巾洗っときましょうか。
5.段差をなくそうとしない
1歳児、2歳児の保育室には危険がいっぱい。牛乳パックで作った、子どもが乗れそうな手作りのブロックがあっても、それを”危ないから”といって保育室からなくそうとしてはいけません。子どもは段差があれば昇りたい。危なかったら保育士がフォローする、それが保育士。
6.子どもをあだ名で呼ばない
子どもの名前をいずみちゃんとしましょう。子どもが自ら「ずみたんは~」と名乗っても、保育士が「”ずみたーん”おやつの時間だよー」と呼んではいけません。誰にも平等に。
7.気の合わない子どもはいる。気にしない。
誰とでもうまくいく保育士もいれば、そうじゃない保育士もいます。私は後者です。ちょっと気の弱い、ほんわかした男児からは警戒されるし、初対面でも、担任をしていても泣かれます。そのうちとりあえず他の先生にパス!もしくは距離をとって見守るだけでおけ。
8.ピアノは弾けた方が楽しい
ピアノの練習はできるだけ頑張りましょう。でも、保育園にはバリバリ弾ける人がいます。そうじゃないと式典とかで歌う曲が成立しないから。リトミックに力を入れている園に就職希望であれば、ピアノ必須かなと思います。でも、今はどうなんでしょう。音楽をスピーカーで流したりするんだろうか。
私が一緒に組んでいた先生は、ピアノが上手で、保育中に子どもにイライラするとピアノでストレス発散する先生でした。「先生はイライラ解消、子どもたちは歌えて楽しい」でwin-winなクラスでした。あの先生好きだったなあ。
9.子どもの声は騒音レベルということを肝に銘じる
リカバリー方法はただひとつ、寝ること。
子どもの声は大きいし、うるさいし、なんならボリューム調整がまだ上手でないから耳障りではある。はっきり言って、保育園の喧騒で疲れます。
特に日中、どんな物音もキャッチしようと、子どもの動きに神経張り巡らせています。こんな経験ないですか?ライブに行った翌日にぐったりしちゃうなんて経験。私はあります。脳みそが疲れている証拠。耳を労わってください。
私はもともと聴覚過敏ぎみだったのが、さらに過敏になり。ファミレスなどの金属音と雑音が本当に苦手に……。静かなカフェや、開放的な屋外テーマパークや、牧場などだとストレスフリーでリフレッシュするようになりました。
10.俳優であれ
保育士is俳優。歌、手遊び、絵本の読み聞かせは演じましょう。恥ずかしがると、逆に子どもに遠慮されるか「なにいってるかわかんない」と豪速球ストレートが飛んできます。
案外「なんでこれでウケるんだ」ということが起きたりします。調子に乗って同じことを繰り返しがち。子どもではなく、自分が飽きる前に自ら終止符を打ちましょう。何度でもリクエストされます。それはそれで面白いんですけどね。
「ねえ、もうずっと同じ呪文言ってて進まないよ。続き読んでいい?」「ダメー!もう1回!」「先生!早く続き読んでよ!」だんだんカオスになる絵本の読み聞かせ。
気付いたところからポチポチ書いてみました。面白いこと面倒なこと色々あります。保育じゃなくても、どの現場もきっとそう。
保育園によって決まりも、保育方針も、保育士の質も様々なので、私としてはいろんな園を経験するのが楽しそうだなと思っています。
保護者的には「先生、辞めないでよー!」ってなりそうですが。いうて、預けてる子どもは卒園しちゃうじゃないですか。
長く勤めていたらいつの間にか卒園生が大きくなって、自分の勤めている園に実習に来るパターンもあります。
どっちがいいとか悪いとかないけど、わずかながら保育士の経験のおすそ分けでした。